「あなたへの贈り物」
幼馴染が結婚したとき
一緒にいた友人が「結婚祝いは何がいい?」と聞いていた。ありがたい質問に私も耳を傾ける
「調味料とかサラダ油みたいな普段使えるものがいいな!」
友人は分かった〜と久世福商店クラスの物を想像していたそうだ。普通はそうだろう。私も思った
しかし相手は天然ぎみな幼馴染だ。おまけに”サラダ油”と明言している。結婚祝いっぽい油といえばオリーブオイルやこめ油等が最初に出てくるはずだ
きっとコイツはキャノーラ詰め合わせのようなお中元みたいな物を想像しているに違いない
そしてその予想は当たる。伊達に長く付き合っていない
お中元みたいな結婚祝いを贈るのはなんだか癪に障ったので、結局私からはハンドブレンダーを送った。一応オシャレなお出汁も添えた
「明日に向かって歩く、でも」
最近、育児のストレスが限界を迎えていて頭が働かず書く習慣も休みがちに
ぼんやりした子なのでしょうがないのだが無視されるのが一番堪える。あれは本当に聞こえていなかったり意図的に聞かないように自分の世界に逃避している
最近は風邪の後遺症で喉も潰れてしまい声かけもしんどい
とはいえ幼い子どもなのでほっとく訳にもいかず…ここ数年毎日声をかけてきたが、綱渡りのような精神状態の今の私では役不足に感じる
1ヶ月くらい独身の頃にタイムスリップしてひとり穏やかに暮らしたい
落ち着くまでは、思いついた時にのんびり更新させて頂きます
「風のいたずら」
強い風にあおられ、不安定に揺れるタント
軽く高さがあるため風にあおられやすく横転しやすいタントだが、小回りの効く軽自動車で高さがあるため車内に余裕があった
運転が苦手で身長がある私には運転しやすかった
まあ横転してしまったため、今は乗ってないのだが
「透明な涙」
外気が頬に触れ、ぴりりとした寒さに身を縮める
時折手をさすりながらひとり街を歩く
息が白いなあと思っていると不意に鼻の奥がツンとなった。目に涙を溜めながら堪えていると、瞬きに合わせて一雫の涙がほたりと頬に落ちた
違うんです。生理的なやつなんです。泣いてる訳ではないんです。と誰に伝えるでもなくひとり頭の中で言い訳をしながら、なんでもなさげに涙を優しくぬぐう
「あなたのもとへ」
お母さんは私のよ!とばかりに、上の子が甘えようと思ったここぞというタイミングで猫のように戯れついてきていた下の子
上の子は不満そうだが元々パパっ子なのもあり、そんな女くれてやるわよと父の元へ。2人仲良くよしよしさせて欲しいが父の元へ行くなら仕方ない。下の子も好戦的なので仲良くもできない
年月を経て下の子が上の子の真似をし始めた。そしてついにお父さんは私のよ!とばかりに父に甘え始めたのだ。仲良く父と遊んでいたのに突然全て壊される上の子も流石に黙ってはおらず、毎日戦いに明け暮れている。皆で仲良く遊びたい父も連日疲労困憊である
その間に私はキッチンを片付けさせてもらっている