「夫婦」
夫は食事にうるさい
しかしよくよく聞いていたら私が作ったご飯だけではなく、既製品や自分が作ったご飯にも「あーでもないこーでもない」と言いながら食べる。きっとこの人は食にこだわりがある人なのだ
現に夫に言われた通り調味料を足してみれば、美味しかった
「夫くんが美味しいもの食べたいのは分かる。君が毎日私の料理に対してアレコレ言うから自分でも料理が上手くなったと分かるくらいには上達したので感謝もしている。今まで通り言って欲しいが、美味しかったとき何も言ってくれないのは頂けない」
そうなのだ。よっぽど美味しかったときでないと夫は“美味しい”と言ってくれないのだ。月に一度聞けるかどうかだ。ああでもないこうでもないは毎日言うのにだ
しかし「美味しいか?」と聞くと「美味しいよ。上達したね」と返ってくる。こちらから聞かずとも言って欲しくなった
それからは週に4〜5回は聞けるようになった
「宝物」
授業で“自分が過去に集めていたものを持ってきて紹介する”という課題があった
正直クラス仲が良いとは言い難い空気に、自分の好きだったものを仲の良い友人以外に教えるのがあまり好きではなかったのもあり、近所に咲いていた花を調べて描き留めて収集したものとして提出、発表した
私みたいにわざわざ調べて持ってきた人は割といたが、先生としては「そういう話じゃなかったんだけど…」という感じで微妙な反応をされた
すまない先生。ご当地キティちゃんを持って来るのが、きっと正解だったんだね
収集というには少ないだろうという判断だったが、10個もないかな?くらいはあったので子どもの移動手段と財力を思えば充分収集していたな…と思う今日この頃
「はなればなれ」
3人目で双子ができたら私死ぬかも
日々育児に追われて、そんなif話に花を咲かせる
そうだ。片方は信用できる里親に預けよう
子どもには「お前には生き別れの兄弟がおる。探すのじゃ」と言い聞かせて育てよう
名前はそうだな。佑助と佐介にするか
「子猫」
友人が子猫を貰ったらしいので見に行った
野良猫だったところを保護されたらしいその猫は、真っ白な毛にオリーブ色の瞳をした美人な子猫さんであった。耳の内側のピンクもまたキュートだ。耳の根本から長い毛がくるんと伸びているのも非常に可愛い
結構人見知りなのかあまり構ってもらえなかったが眼福であった
後日また友人宅へ遊びに行く事に
あの時の子猫もすっかり美人猫に成長していた。そして毛も伸びていた。君、長毛種だったのか
美人を通り越して高貴…。血統書ついてそう
「秋風」
洗濯物を取り込んでいたら、ハンガーに赤とんぼが
もうすっかり秋ね、うふふ。と少し秋を堪能してから夫のTシャツを取り込むため、そっと手を伸ばす
赤とんぼ全然逃げない。この子大丈夫かしら…と思いつつ指でツンツンしてみたりハンガーを振ってみたり、最終的にはベランダにハンガーをカンカンと叩きつけてみたり。全然逃げない。お願い逃げて