「開けないLINE」
家族で買い物。カバンの底で夫からのLINE通話が結構鳴っていたようで、通知が沢山きていた
こちらから掛け直すと「今どこにいるの?」
迷子である
家族での買い物で、個人行動するときは電話の音が聞こえるようにしとけと叱られたのであった
「不完全な僕」
料理がずっと苦手だった
結婚してから料理上手な夫に鍛えられ、数年をかけて徐々に上達し、ポテンシャルは元々あったのかそれなりに美味しいものが作れるようになった
長年の料理下手も、今思えば母が料理を教えるのが下手で、お手伝いは邪魔なので基本させてもらえず、そのまま年をとり手伝いに興味がなくなってヤバいと思ったのか配膳を手伝わせてみたり。いざ私が学校の課題で作るとなればこちらに丸投げで自分は自室で仕事。普段料理をしないので要領は悪いし何かしら失敗するため、母がそれを見て「料理もできないの」と笑う
私は「教えてもらってもないのに出来るか」とキレる
そんな悪循環だったように思う
今私は昔憧れた料理上手になった。夫からも太鼓判を押してもらった
そんな私は今、惣菜の揚げ物が買えない。絶対私が作った方が美味しいし安く沢山作れる
もう、じゃがいもペーストのぺちゃんこコロッケしか買えない。あれは作れないし沢山はいらないけどたまに食べたくなる
「香水」
「そろそろ君も30になるんだし、いい物も少しずつ持っときなさい」と、夫から誕生日にプレゼントされたのはCHANELの5番
香水など今まで買った事も贈られた事もなく、そもそも誕生日プレゼントはスニーカーにするって言ってなかっただろうか。「あのおじさんの顔描いてある靴辞めたの?」「スタンスミスはいつでも買えるから」
色々と理解が追いつかない
なんでも早朝に唐突に思いついたそうで、めちゃくちゃネットの口コミだけで一番良さそうな香りを1時間程かけて選んだらしい。どうしよう、ツッコミが追いつかない
届いた香水をひと振りすると、大人の女性な香りがした。私もこの香水の香りが似合う年頃になったのね
少し背伸びをする時に良いかもしれない。それからその香水は宝物になった
「言葉はいらない、ただ…」
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「突然の君の訪問。」
時間指定の10分前に「少し早いですが」と一言添えて来る事があったのがヤマト
夜に時間指定をしても朝一番に何食わぬ顔で来る事があったのが佐川
追記:いつもお仕事お疲れ様です