渋柿

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8/31/2025, 3:02:11 PM

昏い陽光の差す公園
ぼやけた空の境界線
小さな町のどこかで
今日も終わりの鐘がなる
このひと時が昼間よりも
懐かしく感じるのはなぜだろう
寂しがりで臆病な私は
今日も一人で旅に出る

8/30/2025, 7:36:18 AM

怖いほうがいい。痛いほうがいい。
明日の自分に、昨日よりも強くなったねと言われるように。たとえ牢屋の中にいても、あのきれいな青空に、焦がれ続けたい。

6/14/2025, 7:33:30 AM

一緒に歩く帰り道で、君はよく鼻歌を歌っていた。
なんの曲だかは結局最後まで教えてくれなかったから、それがどんなメロディーだったかも、もう正確には思い出せないけれど、君が心地よさそうにそれを歌っていたことは、今でもよく覚えている。
人と話すことが苦手だった私は、不器用で、誰かといるといつも何も話せなくて、何より相手に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
でも君の鼻歌は、そんな静寂すら楽しんでくれているかのような、そんな優しい響きだった。
こんな静寂が好きになれたのは、きっと君が最初で、最後だ。

6/12/2025, 4:21:39 AM

雨音がよく聞こえる
他は何も聞こえない
夜には帰らないといけない
地面を打った雨粒が跳ね返って、少し足にかかる
落ちた雨滴が、集まって、流れて、地面の溝に、小さな、小さな川をつくる
落ち葉すら満足に流せないほどの小さな川
私は今、孤独だ
世界の誰も、今は私をみていない
だからこそ、この雨音がよく聞こえる
重い空の、湿った空気が肌にまとわりついて、
少しあたたかい
晴れるまでは、ここに居よう

4/29/2025, 1:59:20 PM

才能のない自分は、どうしても好きになれない。
それでも、夢を追い続ける自分は嫌いになれない。
だから私は、ずっと頭が悪い。

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