夜が明けた。もう、心配はない、と君は言った。
けど、君は夜しか居てくれやしないじゃないか。
'嘘つき'、と言った事もあったけども、君は僕を、
責めたりはしなかったよね、?何でかな?
僕は君に散々酷いことを沢山してきたのに、
それを受け入れるかのような寛容さに怖さまで、
感じてしまって、君の招待を知りたくなって、
聞いたその正体に、恐怖いや、何も言えなかった
分かってはいけない正体だったのだから。
それを言った君は、この言葉を残して消えたよね
"ねぇ、正体を知って楽しいのかな?僕は幸せ?"
そんな、質問でさえ、体が震えて答えられない。
それを見て呆れたように、消えていった。
もう、現れることのない、君という存在を見る、
本当の正体を知った人の独白である。
ふとした瞬間、私には、何故か心が痛んだ。
何故かは分からないけど、この映像を見る限り、
何かしらを失ってしまったのかも、しれない。
いや、忘れてしまったのかもしれないけど、
思い出せないんだ、思い出せやしないのだ。
大切である記憶だとしても、大切でない記憶でも
自分にとっての人生の分岐点だとしても、
分からないんだ、分かりたいのに。
"涙が止まらないのは、何故かもう、分からない"
その涙を誰のために流しているのか、分からない
ただ、覚えていないが、名前も姿も分からない、
とある一人のためだけに、泣いていることを、
後に知ることになるとは、思わなかった。
どんなに離れていても、私はあなたのことを、
忘れやしないだろう、いや、忘れられないよ。
だって、あなたは他の人と違い私を嫌がらず、
皆と違う髪色と目の色を'綺麗'だと褒めてくれた。
この国では、皆と違うと直ぐに魔女裁判が開かれ
火炙りの刑など散々な目に遭うのに、それでも、
あなたは私を愛してくれて、一緒に逃げてくれた
でも、最後は二人で捕まってしまって、
同時に火が付けられて、火炙りになってしまった
だけど、あなたと最後まで過ごせて後悔はない。
今もあなたの隣で別な形で居れるのだから、
私にとっては満足です。関係が変わっても、
私の大切な人には変わりないのだから、
今の飼い主と飼い猫の関係も悪くないから、
次は一緒に人間に生まれ変わって、手を繋いで、
一緒に今度こそ、幸せになろうね。
"ニャー!(あなたが私を見つけてからずっと、
支えてくれたから、今後も私はあなたに、
幸せと言うプレゼントをあげます!)"
それが伝わっているか、分からないけど、
通じ合えていたら、良いなと思う黒猫、
その飼い主であるあなたは、
気付くことが出来たかは、本人達しか知らない…
「こっちに恋」「愛にきて」なんて、言われたら
直ぐにでもあなたの側へ駆けつけて行きますよ。
だって、愛おしいあなたの為なのですから、
メールでそう言われても同じように、行動して、
また、そう思って急いで向かう帰り道ほど、
辛いものは他に無かった。
"あぁ。愛おしいあなたの顔が見たいです!"
それを言うためにも、今日は沢山愛さなきゃね。
巡り逢い、それは、運命のイタズラだとも言える
それらは、突然起きて、直ぐに消えてしまう、
魔法のような、奇跡の瞬間のような、短くて、
長いような、たった一瞬の出来事でもいいから、
また、あなたに会ってあんな良い日々をもう一度
そう願ってもあなたはもうこの町にはいないのに
求めてしまう、あの笑顔、あのカッコ良さ、
あの、大変だった時期なのに、俺達を責めずに、
前向きにさせて、人命を優先させて、自己犠牲、
そんなモノ当たり前のごとく、俺達には隠して、
そして、大変であっても、神であろうとも、
あなたは対抗してこの町を守ってくれた、
あの背の高いHEROは、今どこへ居るだろうか。
"また、一緒に遊んでくれよな…相棒サンよ?"
本当の真犯人を知らずにHEROは、俺を信用した
ただそれだけが惜しかったな、でも、これで、
アイツの弱みを握れるチャンスが出来た、
次に会うのは、ゴールデンウィークの日だ。
その日に伝えてやろう、本当の真犯人は目の前だ
そして、盲点だったな、可哀想だなって、哀れみ
アイツの全てを暴いてまた、二人だけが知る、
俺のマヨナカテレビに落として、静かに過ごそう
クマに見つかっても良いから、俺だけのモノへ、
堕ちてから、元へ戻ればこの町から出れなくなり
一石二鳥だから、この町に縛られ、俺にも縛られ
何処へもいけない、可哀想なHERO、もう、
俺だけしか見つめてはいけないよ?
元ネタ 花主(ペルソナ4)