星屑

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7/15/2024, 1:04:03 PM

貴方は優しくて、強い。眩しいくらいに。
ダメだなぁ私、憧れるだけで一向に追いつける気がしない。
貴方の隣に並ぶ資格なんてない。そう思ってしまう。
けれど私は、貴方の傍にいることを諦めきれない。
もう終わりにしよう。貴方に憧れることなんか、
私は、私。
今は遠く及ばないかもしれない。
でも決して諦めないから。
待ってて私が貴方に追いつくまで。

7/7/2024, 12:40:27 PM

「ねぇ、織姫と彦星のようになりたいと思う?」
君は唐突にそう聞いてきた。
「うーん、どちらかと言えばなりたくないかな」
僕はそう答える。すると、なんで?と続けて君は聞いてきた。
「そうだなー、僕は、好きな人とはずっと一緒にいたいと思うからかな。」それが喧嘩した日でもね。
僕が冗談混じりにそう言うと。君は真剣な表情をして、「私はなりたいと思う」と言った。今度は僕がなぜなりたいの?と聞くと君は、「どれだけ年が経とうとも年に1回必ず会えるなら私はその方がいい」とそう答えた。

7/4/2024, 5:39:22 AM

夢を見た。暗く冷たい床を裸足で歩く。周りには誰もいなくて、私だけが取り残されてしまったみたい。進んでも出口が見えることがなく、自分が自分でなくなっていく感じがしてとても恐ろしくなった。
どれだけ歩いたのか、段々と足の感覚がなくなってきた。もういっそ諦めてしまおうか、そう思った先に、3つの別れ道が現れた。
先に進むのが怖い、でも早くここから抜け出したい。
チカチカと目の前が光った。続いて彼の声が聞こえる。「おいで」と間違いなく彼の声だった。私は迷わず彼の声の聞こえるトンネルに進んだ。
目を開けると、心配そうな表情をした彼がいた。
「ただいま」と私が言うと。少し戸惑いながら優しく「おかえり」と返してくれた。私が選んだ道が正しいのかは分からない。でも、この道を選んで良かったと心から思った。

6/30/2024, 1:14:49 PM

(本当に大切な人は一目見ただけでわかるものよ)
「ねぇ、起きて!ねえってば!!」
僕は彼女に揺さぶられて目を覚ました。とても懐かしい夢を見ていた気がする。
「もう!こんなところで寝ていたら風邪をひいてしまうわ」
僕を心配をしてくれる君にありがとうと伝え、重い瞼を擦った。
「ところで、随分と長く何かを探していたようだけど目的のものは見つかった?」
僕がそう聞くと、君は聞い欲しかったと言わんばかりの満面の笑みを浮かべ、あるものを僕の胸の前へ突き出した。
「、、、何?これ」
君から手渡されたのは10センチ程の赤い紐だった。
「懐かしいでしょ!あなたのお祖母様からいただいたものよ、」
僕が不思議そうな顔をすると。君もあれ、知らない?と不思議そうな表情を見せた。
「昔、あなたのお家へ遊びに行ったじゃない?その時にお祖母様が、お互いの1番心臓に近い指に赤い紐を巻くと相手に幸せが訪れるって」
彼女がそう言うと、途端にさっき見ていた夢を思い出した。
(本当に大切な人はね、貴方が相手のことを大切に思うように。貴方のことをあなた以上に大切に思ってくれるはずよ)そう祖母が言っていた。
「あなた最近元気なかったじゃない?だから少しでも元気になって欲しくて」
彼女はそう言い。僕の薬指に紐を絡ませた。
今は亡き祖母のことを思い出し、涙腺が緩くなる。
でも僕は、決して1人じゃないってことを君に思い出させてもらった。
「ありがとう。」僕がそう言うと。
君は、どういたしまして。そう言い笑った。

6/27/2024, 2:39:02 PM

「ねぇ、ここではないどこかへ行きたいと思う?」

いつものように芝生に寝転がり空を見上げていたら。彼がふと思いついたかのように聞いてくる。
「、、、なんでそんなこと聞くの?」
考えもしなかった質問が飛んできて、私はすぐに答えることが出来なかった。
「本に書いてあったんだ。ここではないどこかへ行きたいって」
「どこかって?」
「んー、そうだな、、、。現在(いま)ではなく過去に行くとか」
そう言って彼は微笑した。なぜ?そう聞こうとして辞めた。彼があまりにも悲しい顔をするものだから。私はどう声をかければいいのか分からなくなってしまった。そんな空気を感じ取ったのか彼は言った。
「ごめん、変なこと聞いちゃったね少し気になっただけなんだ」そう言うとパッと顔を上げていつもの笑顔にもどる。そして何事も無かったように立ち上がり。
私に手を差し出す。私は迷いながら彼の手を取る。そして彼に身を任せ立ち上がって言った。
「私は、貴方といられるのならどこだっていいわ」と。

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