星屑

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1/18/2026, 4:31:35 PM

"私ね、ずっとお姫様に憧れてたの"
「うん」
"12時になって魔法が解けて私の本当の姿を晒されてもいい。ただひと時だけ夢を見ていたかったの"
「そっか、、、」
"でも、お姫様になれなくてもとても幸せなのママとパパと出会えて、笑顔で毎日過ごせたの"
"ママは怒ると怖いけど、魔法のように美味しいお料理をパパっと作って、パパは王子様みたいに一緒に手を繋いでいつも私が痛い思いをしないように見守ってくれていた。"
「、、この子ったら、、」

"もうね、お迎えが来るみたい。"
「、、っ!」
"今度生まれ変わったらお姫様になりたいな。今度も魔法使いのママと王子様みたいなパパと一緒に''
"ずっと解けないお姫様になりたいな"
「、、あぁ、きっとなれるよ」


閉ざされた日記

1/12/2026, 7:30:23 AM

寒さが身に染みて
あぁ、生きているんだなと実感した。

悪魔のような女性に恋をした。

恋愛体質で、顔を合わせる度違う男を連れていた。

彼女は僕の気持ちを知っているくせに、毎回見せつけるように逢い引きをする。

なのに俺には、「貴方は私を好きにならないでね。」
その一点張りだ。

こっちだってそんなお前願い下げだよ。
そう軽口を叩くと決まって彼女は安心したような顔をする。

それが何故なのか俺には知るよしもないが、
ただ1つ、俺が君を好きだという事を知られてしまったら彼女はもう二度と俺の前に現れなてくれない気がした。

この恋がどこに着地するのか、しないのか。
もしくは雪のように溶けて消えてしまうのか。

「なーにしてるの?こんな所で
っていうか、寒くないの?」
彼女は不意に雪の上に寝そべる僕を見下ろし、そう尋ねる。

あぁ、愛おしい。
顔を見ただけでそう思ってしまう程度には参っているのかもしれない。

、、もうこんな不毛な恋終わらせよう。
そう決意して、身を起こし彼女を見る。

「好きだよ」

やっぱり彼女は僕の気持ちに気づいていたのだろうか、
「やっぱり、だめなんだね、、、さようなら」
そう言い残し去っていった。

11/29/2025, 9:52:11 AM

霜降る朝に待ち合わせした。
寒いねなんて笑いあって互いに白い息をはく。

別れの時間が近づいているというのに本題には触れず。互いに他愛のない会話を繰り返す。

やがて電車が来て僕たちは離れ離れになった。

ずっと一緒にいたんだ。
双子だけど友達のように、恋人のように同じ時間を分け合った。

そばにいるのが当たり前で、いなくなるのなんか考えたくなかった。

ましてや村の生贄なんかにするような真似したくなかった。
"双子は禁忌"
「だからね、ここには俺が残るよ。元気でな」
それが兄との最後の言葉だった。

電車が出たあと兄貴は背を向けて顔を見してくれなかった。

ねぇ、今どんな顔をしてるの?
なんでも言ってよ。
行かないで、お願い。

10/15/2025, 11:23:50 AM

愛-恋=?
放課後3人で教室に残っていると、1人の子が思い出したように黒板に『愛-恋=?』と大きく書いた。
「ねー、ハテナには何が入ると思う?」
そう友達が聞いてくる。
「うーん、、」
真剣に考えていると、恋愛観がわかるらしいよと友達が付け足す。
「愛ひく恋かぁー、、うーん、」
「、、んなもんねーよ」
「あ!たくや」
委員会を終えたらしいたくやが教室に入ってきて、言葉を放つ。
続けて帰るぞとぶっきらぼうに言うと、私のカバンを持って廊下に出てしまう。
私も慌てて追いかけて行った。


「ねー、ちなみにたくやの恋愛観はどうなの?」
「えっとねー、ハテナに入るものは恋人に求めることだから、なんもないって言ったたくやは求めるものは何も無いって事かなー」
「、、、求めるも何もたくやの理想はかおりだもんねー」
私達は2人同時にため息をつく。
「はぁー、彼氏欲しくなってきた」
「同感」

8/24/2025, 12:01:32 PM

見知らぬ街で売られている青年を買った。
いや、青年と言うにはまだ幼い気がするが、顔つきは少年のそれではない。
「私、これから姉の結婚式に行かないと行けないの
着いてきてくれる?」
そう言うと青年は驚いた顔をした後相槌をひとつ打った。

おめでとう。そう言うと姉はありがとう、ごめんねと言った。
謝るくらいなら人の男をとるなよとも思ったが、今となっては''愛していた''男だから別にいい。
そう言ってもきっと強がりだと思われてしまうのだろう。
姉と別れたあと、
「あの、、」
と元彼がおずおずと私に話しかけてくれる。
多少なりとも罪悪感は感じているのか?
それとも未練があると思われているのか、、、
はー、めんどくさい。
そう思っていると、会場の端できゃあと黄色い歓声が上がる。
有名人でも来ているのかとそちらを見ると。
なんとも言えないほど整った顔の青年がいた。
青年はキョロキョロと辺りを見渡したあと、こちらに向かってくる。
「探した」
青年はそう一言告げると私の手を引いた。
急な出来事にあいつはポカンとした表情をしていた。
その顔を拝めただけでもこの結婚式に参加した意味があったというものだ。

、、、ところで。
「どちら様ですか?」
私が青年にそう言うと。
青年はなに言ってんだとばかりに頭を抱えた。
「、、、お前が俺の事連れてきたんだろ」
あぁ、そうだったと手を打ってみせる。
とても人前に出せる格好をしていなかったから、
シャワールームに押し込んでお金も置いておいて
ここに来るように言ったんだった。
お金もあれば逃げることも出来ただろうに。
律儀というかなんと言うか。
まぁ、お陰で助かったわけだし
「ありがとう」
そう言うと青年は照れくさそうに笑った。

〜続く〜

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