NoName

Open App
2/21/2024, 2:35:21 PM

1%の壁が、まだまだ高くて届かない。
始める前から「身の丈に合わないぞ」と外から首を振られてしまったが、一度くらい己の限界を試してみたかったのだ。

やる気を込めて取り組んでいるはずなのに、確かに周りから返される現実はチグハグなまま。
容赦ない結果で沈みそうになる心を、それでも落ち込むのは後からだって出来るんだと何回も奮い立たせている。

目指す道の入口すら程遠いけれど、挑み続ける信念にこそ本当の意味があると諦め切れなくて。
そうして今日も、相棒たるペンを握り締めた。

【0からの】

2/20/2024, 12:59:00 PM

数分前まで楽しげに語っていた友の声が、不意の一撃を受けたらしく、嘆きの低音へと反転した。
今しがた届いた通知を読ませてもらうも、それは目の前の相手が以前から熱を入れていたモノだったな、と分かるだけである。

その切れ味の深刻さに詳しくない自分では、下手な言葉が「塩」となり、逆に擦り込んでしまうのかもしれない。
追加でまた一段下がったその肩を軽めに叩き、ただもう一杯差し入れてやることしか出来そうになかった。

【同情】

2/19/2024, 2:03:42 PM

アスファルトの上に散らばる緑の葉をかき集めながら、ふと気づいて考える。
ここ数年の間で回数こそ減ってしまったが、最後に落ち葉を燃やした炎で冷えきった手のひらを暖めたのは、一体いつ頃だったかなと。

次第に短くなっている木枯らしの季節を懐かしみ、静かに思いを馳せた。

【枯葉】

2/18/2024, 2:18:54 PM

日付の変わる瞬間が待ち遠しい。
あなたを想った一日の先で、ようやく祝うことが出来るのだから。

送信の文字へ指が触れそうになりながらも、刻んでいく秒針を見つめた。
戻れない「今」が終わるまで、あと少し。

【今日にさよなら】

2/17/2024, 2:53:06 PM

もう一度この気持ちのまま出会えるか分からないから、思い立った瞬間で手に入れておきたい。
あとから後悔するのは、絶対に避けたい。

目の前で刺さる“好きなこと”に貢げるようになった今、子供の頃のお財布よりも、我慢は軽くなりがちだった。

【お気に入り】

Next