やまめ

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6/3/2025, 6:40:11 AM

きゅっ、と、君の体温
君の手のひらはあったかいんだね
雨で濡れてる傘の柄に手を添えた私の手の甲
に手を添えて、きゅっ、ぎゅっ、と君の
知らんふりして歩き続ける君の
横顔が微かに笑ってて
その目が地平線の果てまで優しくて
灰色の世界が水玉で溢れた
青い匂いに、君の匂いが重なった

もうすぐ、傘をしまう頃

5/15/2025, 10:59:48 AM

「君は不安定だね」
暖かい夜の中で、音もなく潰される
振り返らなくてもわかってる
そこにいるのは、強いと言われるあの人たち

強いと言われるあの人たちは、
僕の苦しみを味わったことがないから
強いと言われるあの人たちは、
初めから光のある場所に生まれたから

闇の中で育ってきたんだ
僕自身の中に流れている
彼らの血に絶望しながら
光を当ててくれたのは
強いと言われるあの人たち

眩しすぎて何も見えない
闇に戻って目を覆った
光がすぐ近くにあるというのに
どうしても傷ついてしまう

でもね、ある人がこう言ってくれたんだ
「君は逃げずに考える
 それは弱いということではないんだよ」
それはいつか、強さに変わるんだと

自分の中で光をつくろう
自分自身が光になろう
本当の闇からじゃないと
それが光かなんてわからないから

いつかそれは誰かにとっては
眩しすぎるものになるけど
僕にとってはなんてことないものになる
僕の闇は僕が呑むよ
照らしてくれてありがとう


11/22/2024, 5:59:18 AM

裏切られた。そう言ってしまいたい。
だから、これが本心。
なんで、好きになるかなあ。
親友、って言ったよね。
なんで後出しじゃんけんみたいに言うんだよ。
私に恋をする君なんか嫌いだよ。

「裏切られたって、期待したのは自分でしょう?」
そうかなあ。じゃあ私が悪いのかもね。

君に向けていた大切は、どこ行ったんだろ。
君にとっては何も変わらない日常だろうね。
でも、私は1番大切な友達を失くしたんだよ。

君にとっては最初から友情じゃなくて、
私にしてみれば1ミリも恋愛とは関係なくて、
共通項といえば「大切だ」というその一言。
たったそれだけで、3年間も君を1番信じてた。

あんまりだよ。

8/31/2024, 5:54:42 PM

歪なようで
でもそれが完全体で
いつまでもできあがることはない
でもそれが大正解

間違いです
間違ってます
そう吐き捨てたのに
それこそ正常だと
「みんな」が言う

苦しいな
死にたいな
こんな思いすんなら
もう諦めたいな

僕がいつまでも駄目だと言われんのは
それでいいと思えないから
だけど立ち止まっちゃったら
なんもつくれないから

生きてるだけでいいとか
生きてりゃいいことあるとか
そゆこと言うおっさんに吐き捨てる
じゃあ僕と同じもんつくるか
僕よりすごいもんつくってみろ

死にたいから
生きてられる
きもいまま
また眠る

7/31/2024, 10:27:30 AM

嫌わないで、が透けて輝く
「どんな君でも好きだよ」
それが『愛の言葉』だと
あの日教えられた

ありがとうを言えないまま
まだ何も言えないまま
溶けていくのは理性の壁
流れ落ちるのは只の欲

何も言わないで
それでいいよ
君に救われながら
君をおとしめた

それも終わりにしよう?
もう、来ないで。




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