ゆかぽんたす

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2/28/2024, 12:51:37 PM

出発の日、決まったよ。急なんだけど3日後。だから荷造りたーいへん。もうこの際、最低限のものしか持たないけどね。荷物が多いとろくなことないし。
行き先?んっとね、遠くの街……って、そういう答えじゃないか。でもとにかく言葉のとおり。遠くにある街が最終目標の行き先。そこにはあたしの尊敬する有名なプロフェッサーがいるの。死ぬまでにいつか、絶対に会いたいなって思ってた人。あたしの夢。
そりゃ長い旅に不安はあるけど。でも、それ以上になんかわくわくするんだよね。どんなことがこの先待ってるんだろーって、考えるだけでうずうずしてこない?だってこれから会う人みんな“はじめまして”なんだよ?それってなんか、すごくない?
……あれ、なんでひいてるの。え?共感しがたいって?なんでよ、めちゃくちゃ楽しみなことじゃん。ここにずっと死ぬまで一生いるなんてあたしには考えられない。気が狂いそうだもん。あ、ウソそれは言い過ぎた。昔からこの街にいる人で素敵な人たちいっぱい知ってるから。少なくともあたしは、って意味ね。
そーだよー、世界は広いんだから。なーんて、まだここから飛び出してないくせに偉そうなこと言えないけどね。でも、これからそれをこの目で確かめてくるから。それでいつかまた、巡り巡ってここに帰ってくる日ができたら、沢山の土産話聞かせてあげるね。楽しみにしててよ。
ん?ちょっとは寂しがらないのか……って、そっか、ごめんごめん。あたし、自分のことばっかだった。そりゃしばらく会えなくなるのは寂しいけどさ……でも、永遠のお別れじゃないから。ポジティブでしょ、あたし。えへへ、これだけが取り柄なんです。あたしのポジティブがきみに少しでも分けられたらいいのにね。
でも、そんなことしなくてもきみは実は強い人なんだって知ってるよ?だからあたしが戻ってくるのを楽しみにしててね。なるべく老けないように努力するから。あーっ、笑ったなっ。けっこう真面目な問題なんだからね?次、会った時も可愛いって思われたいもん。そりゃあ女の子ですから。あはは、元気出た?きみは笑ってたほうがいいよ。そのほうがモテるから。何よりあたしも、きみの笑顔大好きだから。

ありがとね、勝手なあたしを許してくれて。

行ってきます。

2/28/2024, 9:02:35 AM

暑くもなく寒くもない部屋で
じっと動かないでいたいな
誰とも接したくないし
誰にも関わられたくない
そういうのを“独りよがり”だとか
“殻にこもる”と言うけれど
自分の身を守るために本能的に
外の世界との繋がりを切りたい時だってある
どうせ眠っても目が覚めたら現実なんだ
夢の中や自分の都合の良い世界が
このままずっと続けば良いのにな

僕はわりと恵まれているほうに値する人間だと
自分でも自負している
けれど欲望や悩みは常に泉のように湧き出してくる
きっと無い物ねだりなんだろうな
それは一種の病かもしれない
こんな現実欲しくないや

辞めたい棄てたい逃げたい消えたい
負の連鎖が頭の中でいつまでもできている
ここで逃げても意味はない
そんなことは知っている
でもどうにもならない
だから同じことを繰り返す
自分で自分を傷つけているのに見て見ぬふりする

嗚呼
今日も空は青い
現実も夢の中も空は青かったな
でもちょっと現実の空は
僕には眩しすぎて辛いな

ところで
逃げることは恥ずかしいことなのかな
現実逃避とは
愚か者がすることなのかな
答えは誰が教えてくれるんだろうか
認められたいな
誰でもいいから僕のこと

認めてくれないかな

2/27/2024, 9:23:43 AM


あの時、君は僕の手を取らなかった。
その判断はきっと正しかったんだろう。僕なんかと一緒にならなくて正解だったよ。もう君が泣かなくて済むから、それが何より嬉しい。

君は今、何してる?穏やかに健やかに過ごせているならいいな。たまには僕のことを思い出してくれたりもするのかな。願わくば、あの頃の僕らをいつまでも思い出の中にしまっておいてもらえないだろうか。そうしたらいつかまた、君と巡り会えた時に最高の笑い話に化かして話してあげようと思うよ。
それまでは、お互いの選んだ道を歩き続けるとしよう。

君の未来にさちあれ。誰よりも大好きだったよ。

2/26/2024, 9:03:51 AM

もし違う場所で僕ら出会っていたら未来は変わっていたのだろうかな。

なんて、そんなもしも話は全くもって意味をなさないんだが。
だって過ぎてしまったことはやり直せない。失って初めて気づくその大切さ。僕は本当に無力だった。

空が。
何とも言えない色をしていた。今にも泣き出しそうな物憂げな状態。もう数分もしないうちに降ってくるだろう。僕の代わりに泣いてくれるというのか。じゃあ僕は意地でも泣かないぞ。君と離れたくらいで落ちぶれたりするものか。

むしろ自由になったんだから喜ばないと。あはは、と笑って空を仰いだ。天から雫が落ちてきて僕の頬を濡らした。まるで涙みたいに流れ落ちてゆく。
泣いてないのに。

泣いてなんか、いないのに。

2/25/2024, 8:54:06 AM

嗚呼、今日は人生で1番ついてない日だ。
そう思った日がこれまでに何度あったことか。
別に、あとから考えればそこまで大したことないんだけど。でもその時はもう、オレって史上最低な奴だくらいに落ち込んで凹んで、絶望する。感情の起伏が激しいのも理由の1つかもしんない。

で。
そんな今日も、今まで生きてきてもう何度目かの“最低最悪の日”だと認定せざるをえない日だった。こんな落ち込んどいてきっと明日になればけろっとしているだろうに、今はどうしようもないほど落ち込んでいる自分がいた。もう次の授業はサボるしかない。屋上に出て地べたに座り込む。ふと、体育座りした足元に目をやると、コンクリートの僅かな割れ目から草が伸びていた。しかも小さくて白い花をつけている。多分、雑草の類いなんだと思うけど、こんなところでよくもまあ生きてられるもんだな。まさしく雑草魂ってやつだよな。でも、その姿はオレには格好良く映った。なんか、図太さというか執念深さというか。そんな、言葉にするとあんまり良くないイメージなんだけどこれがぴったりとはまるから良いな、って思ったんだ。こんな場所でも生きてる小さな命。すげえなあって素直に思える。思ってるうちにもう、さっきまで自分が何に絶望してたかなんて忘れてしまった。そういうもんなんだよな、オレの悩みって。こんな、ちっぽけな雑草に救われるなんて。いや、悩みに大小関係ないように、命にも大きい小さいの順列は不要か。
よし。
次の授業はちゃんと出よ。

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