嗚呼、今日は人生で1番ついてない日だ。
そう思った日がこれまでに何度あったことか。
別に、あとから考えればそこまで大したことないんだけど。でもその時はもう、オレって史上最低な奴だくらいに落ち込んで凹んで、絶望する。感情の起伏が激しいのも理由の1つかもしんない。
で。
そんな今日も、今まで生きてきてもう何度目かの“最低最悪の日”だと認定せざるをえない日だった。こんな落ち込んどいてきっと明日になればけろっとしているだろうに、今はどうしようもないほど落ち込んでいる自分がいた。もう次の授業はサボるしかない。屋上に出て地べたに座り込む。ふと、体育座りした足元に目をやると、コンクリートの僅かな割れ目から草が伸びていた。しかも小さくて白い花をつけている。多分、雑草の類いなんだと思うけど、こんなところでよくもまあ生きてられるもんだな。まさしく雑草魂ってやつだよな。でも、その姿はオレには格好良く映った。なんか、図太さというか執念深さというか。そんな、言葉にするとあんまり良くないイメージなんだけどこれがぴったりとはまるから良いな、って思ったんだ。こんな場所でも生きてる小さな命。すげえなあって素直に思える。思ってるうちにもう、さっきまで自分が何に絶望してたかなんて忘れてしまった。そういうもんなんだよな、オレの悩みって。こんな、ちっぽけな雑草に救われるなんて。いや、悩みに大小関係ないように、命にも大きい小さいの順列は不要か。
よし。
次の授業はちゃんと出よ。
2/25/2024, 8:54:06 AM