ゆかぽんたす

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2/26/2024, 9:03:51 AM

もし違う場所で僕ら出会っていたら未来は変わっていたのだろうかな。

なんて、そんなもしも話は全くもって意味をなさないんだが。
だって過ぎてしまったことはやり直せない。失って初めて気づくその大切さ。僕は本当に無力だった。

空が。
何とも言えない色をしていた。今にも泣き出しそうな物憂げな状態。もう数分もしないうちに降ってくるだろう。僕の代わりに泣いてくれるというのか。じゃあ僕は意地でも泣かないぞ。君と離れたくらいで落ちぶれたりするものか。

むしろ自由になったんだから喜ばないと。あはは、と笑って空を仰いだ。天から雫が落ちてきて僕の頬を濡らした。まるで涙みたいに流れ落ちてゆく。
泣いてないのに。

泣いてなんか、いないのに。

2/25/2024, 8:54:06 AM

嗚呼、今日は人生で1番ついてない日だ。
そう思った日がこれまでに何度あったことか。
別に、あとから考えればそこまで大したことないんだけど。でもその時はもう、オレって史上最低な奴だくらいに落ち込んで凹んで、絶望する。感情の起伏が激しいのも理由の1つかもしんない。

で。
そんな今日も、今まで生きてきてもう何度目かの“最低最悪の日”だと認定せざるをえない日だった。こんな落ち込んどいてきっと明日になればけろっとしているだろうに、今はどうしようもないほど落ち込んでいる自分がいた。もう次の授業はサボるしかない。屋上に出て地べたに座り込む。ふと、体育座りした足元に目をやると、コンクリートの僅かな割れ目から草が伸びていた。しかも小さくて白い花をつけている。多分、雑草の類いなんだと思うけど、こんなところでよくもまあ生きてられるもんだな。まさしく雑草魂ってやつだよな。でも、その姿はオレには格好良く映った。なんか、図太さというか執念深さというか。そんな、言葉にするとあんまり良くないイメージなんだけどこれがぴったりとはまるから良いな、って思ったんだ。こんな場所でも生きてる小さな命。すげえなあって素直に思える。思ってるうちにもう、さっきまで自分が何に絶望してたかなんて忘れてしまった。そういうもんなんだよな、オレの悩みって。こんな、ちっぽけな雑草に救われるなんて。いや、悩みに大小関係ないように、命にも大きい小さいの順列は不要か。
よし。
次の授業はちゃんと出よ。

2/24/2024, 6:02:44 AM

まただ。またキミのこと考えてる。
昨日はサッカー部休みなのにどうして居残ってたのかなとか。
さっき、廊下で一緒に喋ってた女の子誰なのかなとか。
いいなぁ、あたしも喋りたいな。話そうよって気軽に言えたらどんなにいいことか。それができないから、今日も暇さえあればキミのことばかり。
最近のあたしの頭の中の中心はほとんどキミ。
考えない日なんて存在ない。

それって、もしかして……そゆこと?

2/22/2024, 1:07:50 PM

昔、近所に3つくらい違う女の子が住んでいた。母親同士が昔からの知り合いだったらしく、僕らも物心ついた時からよく遊んだりしていた。彼女は僕より歳上なのもあってか、いつも大人びて見えた。僕が落ち込んでたり、塞ぎ込んだりすると決まって笑顔で隣に座って話しかけてくれた。すごく柔らかい声で“大丈夫だよ”と唱えてくれるのだった。その声がなんだか心地よくて、不思議と悩んでいたことがどうでも良いことに感じられてしまうのだ。
「ほらね。なんてことないでしょ」
彼女がそう言って見せてくれる満面の笑みは太陽のような眩しさを放っていた。あの時から、僕はずっと彼女に片思いしていたんだと思う。小学校、中学、高校になってもずっと気持ちは秘めたまま。言い出せなかったのはどうにも勇気が湧かなかった、というのが主な理由だけどそれだけじゃない。あんなに優しくて可憐に笑う人なのだから僕以外にも彼女に思いを寄せる男なんて普通にいた。ある時、彼女が知らない男子と一緒に歩いてるのを見た。やっぱりそうたよな、と思った。そこでようやく、しぶとく持ち続けていた彼女への恋心を手放すことになったのだった。不思議とショックとか辛さは感じなかった。僕ももう子供じゃないし、こんなことでいちいちクヨクヨしてられない。こんな、笑っちゃうほど一方的すぎる片思いに敗れたことで――

あれからまた数年が経った。彼女は都内の大学へ進学したのでもう殆ど会うことはない。もしかしたら、向こうは僕のことなんて忘れてしまっているかもしれない。それを思うとほんのちょっとだけ寂しいけど、それも致し方ない。
結局、彼女への片思いを諦めたと言いつつもあの太陽のような笑顔を忘れられない自分がいた。本当に眩しくて綺麗だったんだ。笑顔が素敵ですね。それくらいは伝えても良かったんじゃないか。こんなことを何年も経ってから思ったって全く意味がないのだけれど。
でも、なにはともあれ僕の初恋があの人で良かった。それだけは言える。いくつになっても、それだけは。

2/22/2024, 9:33:15 AM

このままじゃ駄目だと思ったから、全部捨ててみた。
地位とか誰かに向けた期待とか悩みの種とか、全部。
そうしたら一気に肩の荷が下りた気がした。
僕がムキになって守っていたものはこんなちっぽけだったんだな。
一旦自分をリセットしたから、明日からはこれまでの生き方をする必要はない。逆に言えば手持ちのものは何も無い。丸腰の自分。ゼロからのスタート。
でも、良いじゃないか。守るものは何も無いって案外無敵かもしれない。

今の僕ならどこまでも跳べる気がする。さぁ、行くよ。

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