たまお。くん♂

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6/10/2024, 2:55:35 PM

No.6
お題「やりたいこと」
これまでに何度夢を抱いたのだろう。
誰かに憧れて、夢を語って、形から入ってみたり、勉強してみたり。
でも、何をやっても自分の人生の先が何も想像できなくて。
夢を語ることが怖くなって、だからといって諦めることもできない。
夢の恥を抱いてるうちは何も出来ないと分かっていても、何かが邪魔をする。
いつか胸を張って、語れたらいいなこの夢。
僕が一番、やりたいこと。

6/9/2024, 2:12:41 PM

No.5
お題「朝日の温もり」
「おはよう」
誰もいないのに、なんとなくそう呟いた。
この部屋には、朝日が良く入る。いつもなら憂鬱で仕方ない朝だが、今朝は何故か悪くない目覚めだ、体が軽い。
窓の隣で寝ていた僕の布団は、なんだか少し暖かい。
朝の寒さを感じない、暑苦しくもない、心地よい暖かさ。
目を細めるほど眩しい朝日だが、不思議と鬱陶しさは感じない。
調子に乗って優雅にコーヒーを淹れてみたり、普段外に出ないのに散歩に出かけようかと考えてみたり。
この温もりで、重たい鬱々しさもなんだか少し、軽くなった気がする。
「もうこのまま死んでもいい」
そう思えるほどに、心地よかった。
この温もりに、ずっ浸っていたい。

6/7/2024, 4:14:20 PM

No.4
お題「世界の終わりに君と」
もうこの世界には誰もいない。
僕の視界に映るのは、無惨に散らかったゴミ袋とたった一匹の猫。
もう何も残っていない。強いて言うならこの黒猫くらいだな。
もう金も夢も何も無い、現実に絶望しただけの社会不適合者でしかない。
「生きてる意味を探す」なんて綺麗事言ってられる余裕もない。
探して探して残ったのは結局、虚しさと諦めだけだ。
もんこんなんなら、
「僕の手で世界を終わりにしようかな。」
そんなこと考えてたら、君が僕の手を舐めたんだ。
「やめなよ。汚いよ」
君は毎日僕のとなりに座って寝てた。
日にあたって、温かい君の体を撫でるのがなんだか心地よかった。
僕の世界の終わりに、終わらせる前に君と、
タバコ咥えて、猫撫でて、空見てボーとするだけの毎日でも、
過ごしてみようかな。

6/6/2024, 12:52:39 PM

No.3
お題「最悪」
「最悪だな。」
毎日そう呟きながら、今日もただ天井を見つめる。
昔は自分を誰かに認めてほしくて、見てほしくて、
誰かのためだけに足掻いたものだ。
そうしてるうちに、なんのための、誰のための僕の人生なのか分からなくなって
気づけば、人に見てほしいなんてくだらない願望はなくなってた。
次第に他人が称賛される姿も、楽しそうにする姿も、悲しそうにする姿も、
全てが腹ただしいように見えていった自分が怖くなり、
人と顔を合わせることはなくなった。
毎日小さな部屋の小さな布団で、何も無い天井と電球を見つめて

「最悪だな。」

それだけを口にして、長い眠りに就く。

6/5/2024, 2:57:22 PM

お題「誰にも言えない秘密」
僕の人生の通行人には、僕はきっとこう映っている。
無邪気な笑顔で、自信家で、積極性のある、陽の者だと。
昔は笑顔を作ることすらままならない人間だった。 
でも次第に、不器用で、臆病で、自信がない自分が恥ずかしくなった。
今では立派な道化師と言えるだろう。
そんな僕を慕うやつは沢山いた。でも粗奴らが慕っているのは、僕じゃない。
自分の部屋から一歩ま出てしまえば、それはもう僕じゃない。
ただの見世物だ。
ヤニの匂いを香水で、この顔を絵の具で、腕の傷を袖で、全部隠した。

だから誰にも言えない。僕のホントは、誰にも見せられない。

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