らの

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10/26/2023, 10:12:39 AM

あなたは私のことを好きじゃないと言っていたね。

私はずっとずっと、あなたのこと大好きだったのに。

散々思わせぶりしておいて、"好きじゃない"?

ふざけないで。

何がなんでもあんたの心に残ってやる。

一生消えない傷跡をつけてやる。

たとえどんな大きな代償を払わなければならないとしても。

ありきたりでつまらない、私からの最後の呪いのプレゼント。

どうぞ受け取って?

「私はあんたのせいで死ぬの!」

そう叫んでナイフを握らせた貴方の手をしっかり握って私の腹部に深深と突き刺した。

最期にあなたの耳元で囁いた。

「ねぇ、今でもあなたのこと"愛してる"よ…」

これが私と貴方の愛言葉。

死ぬまで消えない愛言葉。

            2023/10.26 愛言葉

10/24/2023, 9:50:57 AM

どこまでも続く青い空。

これ聞いて、あなたは何を連想しますか?

大半の人は、希望とか晴れ晴れとした気持ちとか…前向きなイメージをもつでしょう。

でも、俺はそう思いません。

これを見ているということはきっと、上を向いているのでしょう。

上を向いている、ということは、涙がこぼれないように、人に涙を見られないように隠して、我慢しているのではないでしょうか。

生きるのは辛いです。

苦しいです。

死にたくなる時だってありますよね。

だから、「どこまでも続く青い空」は、この世の地獄を表していると、俺は思います。

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テスト週間だったので親の監視食らってました。

テスト、二つの意味で終わったわ。

今回は何もかもに絶望して生きることをやめたくなった男の子の話です。

これ、実は書いている紙が学校の1分間スピーチの用紙だったりして、、

なんてことも考えます。

初めて書き手が登場した伝説の回となりましたね。

また出てくるかもしれないし、今後一切お会いすることが無いかもしれません。

なーんて。

人生辛いことばっかですが、こんな駄文を読んでくださる心優しい方がいらっしゃることに感謝しながら生きようと思います。

       2023/10.24 どこまでも続く青い空

10/11/2023, 9:19:09 AM

今日も独りだった。

いつも一緒にいたあなたは、いつからか私を無視するようになった。
クラスの子も、全員。

朝登校したら、あなたを横目で見ながら図書館に行く。

クスクスと笑う不協和音。

あなたも一緒に笑っていることに気づいてないとでも思ってる?

昼休み。
席は取られるかゴミを置かれるかされているので、屋上で食べる。

誰もいない屋上で。

孤独。

そんな一言が嫌にしっくりくる。

私は所詮群れて行動する弱い人間。
だから一匹狼のようにこの状況を悠々と過ごすことは出来ない。


エスカレートしていく私へのアピールにウンザリしてきた頃。

ようやくクラス替えの日が来た。


私はあなたを屋上に呼び出した。

「今日は記念日だね。」

私はそう告げた。

怪訝そうな顔をするあなたにゆっくりと、それでいてしっかりとした足取りで近づいてゆく。

「群れで行動する弱くて愚かなあなたを消してあげる。」

そう言ってあなたの肩をとんっと押した。


『…え?』


まさか殺すなどと思いもしなかったのだろう。

驚愕の表情を浮かべた間抜け面が、地獄に向かって静かに落下していった。


さようなら、愚かなあなた。

大好きで大嫌いなあなた。

赤く染まったあなたを屋上から見下ろしながら私は誰にも知られず1人泣いた。


            2023.10/11  涙の理由



9/30/2023, 11:50:07 PM

私の嫌いな子がクラスで避けられている。
上辺だけの友達と笑顔の仮面を被って喋るのはうんざりだけど、きっと明日もあなたが嫌われる材料が増えるのだと思うと、明日を見てみるのも悪くないと思えた。
まあ、私はどちらの味方につくかなんて言わないけど。
こちら側で面白おかしく鑑賞させてもらうね。

ーー大嫌いな君へ

            2023/9.30 きっと明日も

9/29/2023, 9:19:11 AM

卒業式の日。
みんながみんな泣きながら友人と高校生活最後の日を過ごしているとき。
私は1人涼しい顔をして喋っていた。
「泣かないなんてすごいね。」
と、何人に言われただろうか。
心の中では多分、
『この場の空気を読んで泣くマネぐらいしろよ』
なんてことを思っているんだろうな。

そんな冷めた考えを頭の中で渦巻かせながら、次々とこっちに寄ってくる人達の相手をしてあげる。

ーー疲れてきたし、そろそろ終わんないかな…

そんなことを思っていた時だった。
あなたが…私が1番大嫌いなあなたがこちらにやってきたのは。

『やっほー!』
「今日で最後だね。」
『ねー!あ、自覚したらまた涙が…グスッ』
「あー、泣かない泣かない」
と、ハンカチを差し出すと
『逆になんで泣いてないの〜??』
と、泣きながら言われた。
模範的な回答をする。
「高校生活は終わっちゃうけど、またいつでも会えるでしょ?」

まあ、絶対会わないけど。

だって、私あなたのこと嫌いなんだもの。
世界で1番。

でも、あなたはそれを知らない。だから、
『そうだよね!私たち、1番の親友なんだから!』

ああ、なんて…



愚かな子



まあ、いいや。
どうせこいつとも今日でおさらば
あ、終礼の時間だ。

「終礼の時間だから、教室に戻ろう。」
『うん!』

教室に戻ると、担任含め、私を除く全員が大号泣していた。

あーあ担任、アイメイクが崩れてほぼパンダじゃん。

担任「あなた達と過ごせて本当に良かった。これで私も悔いなく…!」

刹那、教室の至る所から空気が注入されるような音がした。

ザワつく教室
混乱する生徒
狂ったように笑う教師




計画通り。




私はほくそ笑んで用意していたロープを伝って窓から降りた。
地に足が付き、私はロープを勢いよく引っ張って残りの生徒の逃げ道を無くした。


教室の鍵は外からしか開けられない。


これで…



清々しく卒業できるね


私のために死んでくれてありがとう


              2023/9.29 別れ際に











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