らの

Open App
6/26/2025, 11:06:41 AM

私はあなたが最後に何を言うか知りたかった。
最後に言った言葉が、きっとあなたが本当に気にかけていること、大切なもの、愛している人だろうと思ったから。
それに、どうせいつか死ぬなら私が最期を見届けたかったし、最後にあなたの目に映るのは私でありたかったから。
あなたに一瞬でも見てもらいたくて。
記憶に残って欲しくて。
私のものにしたくて。

本当は、こんなはずじゃなかった。

あなたがずっと私だけを見ていてくれたら良かったのに。

初めて会った時は好きになれないと思っていたのに。

あなたが、どうしようもなく好きだから。

私のものにしたい

最後にあなたが発したのは。




















                2025.6/26 最後の声



















1/6/2025, 10:48:02 AM

君と一緒にいられないこの世界で生きている価値はあるのかな
君がいない世界に希望なんてないんだ
だけど私には死ぬ勇気がない
君の振るう大きな斧で終わらせて欲しかった

             2025.1/6  君と一緒に

1/6/2025, 8:14:17 AM

冬なのに木枯らしもあまり吹かず、太陽の光が優しく降りそそぐ日。そんな日を、冬晴れと言うらしい。

短かった冬の休暇が終わり、今にもまた地獄の日々が始まろうとしているのに、空気は嫌みなほど澄んでいる。

明日から学校だな
また愛想笑いしないとな
話を合わせないと
どんな顔をしていたんだっけ

そんな重苦しさが心の中でぐるぐると渦巻いている。
こんな私は、誰にも求められてない。
みんなから見た「私」は、悩みなんてなんにもなさそうな明るい人。
たまに言われる度を越した「イジリ」も、笑って、
「ひどいよ〜」
と受け流す、メンタルの強い人。
本当は傷ついていても、裏でどれだけ涙を流しても、それを見せちゃいけない。
だって、それはみんなが求める「私」じゃないから。

自分で決めた「キャラクター」を演じて、たくさんの友達ができた。
だけど、常に「自分じゃない人」を演じるのは辛かった。
「私」には悩みも、辛いことも、何も無い。
だから弱音なんて吐いちゃいけない。
何回もやめたいと思った。
逃げたいと思った。
死にたいって、そう思った日は数え切れないほどある。

でも、
本当の私を見たらみんなはどう思うだろう。
人から言われた言葉をずっと気にして、
褒め言葉も素直に受け取れなくて、
自分のことが大嫌いで。

嫌われてしまうんじゃないか。
みんなが離れて言ってしまうんじゃないか。

独りはいやだよ。

そんな、心が弱い私はこの先ずっと、誰にも本当の自分を見せられないのかもしれない。



穏やかな冬晴れの日。
カーテンの隙間からこぼれる太陽の光が、暗い部屋で1人涙を流す私を嘲笑った。



               2025.1/6 冬晴れ

1/2/2025, 12:41:58 AM

「新年明けましておめでとうございます」
そんな言葉が飛び交うこの時期。
私はこの、
「去年は去年、今年の目標を立て、それに向かってまた来年まで心を新たにして過ごしましょう!」
という雰囲気が苦手だ。
去年の私も今年の私も、私は私。
何ら変わりないのに、新年と言うだけで去年の悪い所を振り返り、その改善を図る時期。
そんなの、その都度反省して改善すればいいのに、わざわざ新年だからといって去年を振り返るとか面倒くさい。
「今年はどんな年になるんだろう」
と、わくわくしていたのが2年前。


2年前の私と今の私、どうしてこんなに違うんだろうね。











あけましておめでとうございます
今年も生きていきましょう


                 2025.1/2新年

11/26/2024, 2:32:23 PM

微熱
「ピピッ」
機械的な音がなり、私は体温計の表示を見てため息をついた。
「37.2℃、微熱か…」
正直、高熱より微熱の方が面倒くさい。
学校を休むほどでは無いけれど、なんだか体の調子が悪い。
何度目かのため息をつきながら重い身体にムチを打ち、未練がましくもぞもぞと布団から出た。
「寒っ!」
布団で温まっていた体に11月のひんやりとした空気が私の心をもっと憂鬱にさせる。
お母さんの怒号で私はようやく動きだした。
のろのろと制服に着替え、朝食を食べ、駅に着いたら急いで電車に乗る。
途中までは1人だから、電車に揺られながら考え事をする。
(学校、行きたくないなあ…)
嫌いな子は付きまとってくるし、先生は鬱陶しいし、授業は楽しくない。
嫌いな子と食べていた昼食の時間がどうしようもなく苦痛で、4限目のチャイムがなったらこっそり教室を出る。
10分ぐらいぶらぶら歩いてからまたこっそり教室に戻り、1人でお弁当を広げる。
寂しい時間だと思われるかもしれないが、嫌いな子に愛想笑いをしながら味のしない食事をするよりずっと楽なのだ。
その子はみんなから嫌われている訳ではなくて、一部から嫌われている。
そんな子に付きまとわれている私は、もう我慢の限界で。
ーなんで、私だけ。
そんな思いが渦巻く心を抱えて今日も私はひきつる笑顔を無理やり作るのだった。

               2024/11.26 微熱


1つ前の投稿が7月16日と随分間が空いてしまって自分でも驚いています。
毎日嫌な事ばかりですが、頑張りすぎずに生きていきたいですね。

Next