Ryu

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6/3/2025, 5:17:35 PM

喧嘩しても 仲直りしようよ
きっといつか お互いが大切な存在になる
だってほら 思い描く理想の世界は
笑っちゃうほど そっくりだからね

どうしても 立場があるから
子供のように 無邪気な関係じゃいられない
だけどほら 思い描く理想の毎日は
不思議なくらい おんなじだからね

朝起きて太陽の光浴びて
美味しいご飯食べて仲間と話して
働いて学んで遊んでのんびりして
たまに恋をして落ち込んだりして

そんな他愛のない毎日を守りたい
この国に住む すべての人達の幸せを
僕達がいがみ合えば その暮らしは崩れ始める
分かるだろ President 約束だよ United World

住む世界が違っても 友達にはなれる
お互いの苦労だって きっと分かち合える
だって僕も君も President 世界を変えていける
僕達が目指す世界は この星にたったひとつのユートピア

だから約束だよ United World
喧嘩しても 仲直りしようよ
それぞれの願いがあるけど 譲り合う心を持とう
だってほら 思い描く理想の世界は
笑っちゃうほど おんなじだからね

この世界はひとつ 僕達が守る
約束だよ My friend この星に生きる命のために

朝起きて太陽の光浴びて
美味しいご飯食べて仲間と話して
働いて学んで遊んでのんびりして
たまに恋をして落ち込んだりして

6/3/2025, 1:51:51 AM

仕事が終わり、自分のアパートに帰る途中、人けのない一本道を歩いていた。
左右を高い塀に挟まれ、確かこの塀の向こうは墓地だったはずだ。
背伸びしても見えないが、少しジャンプすると、一瞬だけ静まり返った墓地群が見える。
あまりこの時間に見たい景色でもないが。

少し先の、塀の向こう側、傘が見えた。
塀の上に、傘の生地の部分が見えている。
誰かが塀の向こう側にピッタリと張り付いて、傘をさしている、そんな感じ。
だけど、雨は降っていない。
空には星が輝いてるし、日傘も不要なはずだ。
人がさしているとは思えない。深夜0時を回ったところだ。
墓地のあるお寺も、閉まっている時間じゃないだろうか。

何かの上に開いたまま乗せられて、固定されているのだろうか。
誰かが忘れていった傘が?
忘れた人が気付くように、ああして見えるように置いているのだろうか。
そんな事を考えていた矢先、傘がクルクルと回り出した。
思わず足を止める。

これは…誰かのイタズラか?
誰かが自分を驚かそうとしているのだろうか?
何のために?
なんにせよ、この道を進まないと家に帰れない。
出来るだけ傘を見ないようにして、歩き始めた。
目の端に、回り続けるその存在を感じながら。

横を通り過ぎようとした時、傘がフワッと浮いたように感じた。
思わずそちらを見てしまう。
目の前で、傘がゆっくりと上昇してゆく。
生地の部分が回りながら浮き上がり、柄の部分が見えてくる。
そしてその持ち手のところに…一匹の猫がぶら下がっていた。

…猫?
持ち手のところにつかまって、傘と一緒にクルクルと回っている。
少し太った、三毛猫だ。
理解出来ない光景に、その場で立ち止まり固まってしまった。
すると、声が響く。
「何ボーッと見てんだよ!助けろよ!」
…助けろ?誰が言った?この猫が?

唖然としながらも、条件反射で傘に飛びつこうとするが、塀が高すぎて手が届かない。
そうこうしているうちに、傘と三毛猫はゆっくりと昇っていき、暗い夜空に紛れて消えてゆく。
呆然と空を見上げ、その場に立ち尽くしていた。
何だったんだ、今のは?
三毛猫のメリーポピンズか?
でも、助けろって…不本意ながら飛んでいたのか?

考えても、答えは出ない。
傘に秘密があったのか、それともあの三毛猫が不思議な力を持っていたのか。
三毛猫のオスは貴重で、生まれるのは奇跡に近いと聞くが…。
まあ、だからといってあの状況は理解し難い。
辺り一帯は静まり返り、まるで何事も無かったかのように、いつもの帰り道だった。

「腹減ったな。夕飯まだだった」
私はいつもの帰り道を歩き始めた。
何かとても変なものを見たが、まあ、私の生活には特に何の影響もない。
家に帰ったら、SNSに今夜見たことを投稿して、飯食って風呂に入って寝よう。
明日の朝、少しでもそれがバズってることに期待して。

6/2/2025, 12:54:28 AM

あの交差点の角にある お気に入りのカフェ
メロンパフェが美味しくて 休日の午後を過ごした

一人の時間が優しくて 誰にも邪魔されずに
窓際の席で文庫本を開いて 雨降る午後を過ごした

他に何もいらなかった 昨日あの人とサヨナラしたけど
この場所があれば平気だった
泣かずにいられる自信があった

窓の外 雨は上がり 商店街は活気を取り戻すけど
私はこの席を立てないまま
今もまだ入り口のドアを見つめてる

上の空 本を閉じて パフェのアイスは溶けてゆく
私は味わうことも出来ずに
今もまだ開かないドアを見つめている

雨が上がったら あのドアは私にとって
入口じゃなく出口でしかないのに
この席を立つことが出来ない
雨上がりの街に出ていくことが出来ない

きっと泣いてしまうから この場所を離れたら
街に降り注ぐ光を受けて 涙を止められそうにない
終わらないで雨 降り続けて
私をこのお店に もう少しだけいさせて

窓の外 遠い世界 あの人と私を隔てる壁があって
それを築いてしまったのは私
今もまだ入り口のドアは閉じたまま

あなたは入って来ない
もう会えることもない
雨が上がっても 私の心は晴れないまま

6/1/2025, 4:06:03 AM

職場での出来事。

週末に休日出勤を予定していた人からのメールで、「都合が悪く出られなくなってしまったので、誰か代わりに出てくれませんか」と。
私は週末特に予定も無かったので、「交代可能ですが、その作業に対して当事者意識が無かったので、内容を把握していません。申し訳ありませんが、作業内容をレクチャーしてくだされば、代わりに出勤します」と返した。

その後、簡単に説明と感謝の言葉を受けて、私が休日作業を担当することになったが、別の同僚が私のところにやって来て、「あの返信メールを見て、笑っちゃったよ」と言う。
「なんで?」と聞くと、
「仕事を代わってあげる、言わば救世主降臨なんだから、もっと上からの態度で返せばいいのに、申し訳ないとか、教えてくださいとか、へりくだるのって変じゃない?」

…なるほど。そんな風に考える人もいるのか、と思った。
承認欲求の強さの違いだろうか。
自分の手柄を強調したい人って結構多い。
そうすることで、周りからの人望を集めようとする人。
これに対して自分は、その人にこう返した。
「人って、些細なことで感謝が軽蔑に変わると思うんだよ。せっかく感謝してくれてるのに、こっちの一言で『なんだこいつ?』って思われるのって虚しくない?どーせなら、感謝されたままで仕事したいよ」

言った後で、「俺ってちっちゃいな」と気付く。
自己承認欲が強いのは自分の方かもしれない。
確かに彼の言うように、へりくだってまで感謝されて嬉しいのか?
それなら、「俺がやってあげるから、感謝されて当然」と自己満足に浸っていた方が、相手の気持ちはどうあれ自分に優しいのかも。
まあ、メールを書いた時は、感謝されたいなんて考えてなかったし、性格上、あんな風に書く以外なかった。
そこから派生したこの話題に、モヤモヤが少し残っただけ。

実話なので、オチなんてない。
物言いを付けてきた彼と、勝ち負けなんてあるはずもない。
ただ、人間ってメンドくさいな、と感じただけの話。

5/31/2025, 3:57:42 AM

そろそろ、ママからあなたに話しておきたいんだけど、あなたが「お兄ちゃん」と「お姉ちゃん」と呼んでる二人はね、実は、本当の兄妹じゃないの。
あなたも小学生になったから、その辺をちゃんと理解してもらいたいの。

…え?やっぱり自分はこの家の子供じゃないのかって?
なんでそう思うの?
兄妹なのに自分だけ名字が違う?
そーね、だから、そこを説明しようとしてるの。
あなた達は本当の兄弟じゃないんだから、名字が違うのは当たり前。
だけど、あなたはこの家の子供です。
私の息子です。

…うん、誰がどう見ても三兄妹だよね。
三兄妹とパパとママと、おじいちゃんとおばあちゃんの家族だよね。
だけどね、我が家は違うのよ。
ほら、お兄ちゃんもお姉ちゃんも、ママのことを「お姉さん」って呼ぶでしょ。
つまり、あなたじゃなくてあの二人の方が、ママの子供ではないってこと。
よく、親子と間違われるけどね。

じゃあ何なの?って、その言葉の通り、ママとお兄ちゃんとお姉ちゃんが三兄妹なの。
あなたは私の息子。
つまり、あのお兄ちゃんとお姉ちゃんは、あなたにとってのおじさんとおばさんなの。

ビックリしたかもしれないけど、まだまだ私達の物語は続いていくから、これからも兄妹のように、カツオやワカメと仲良くしてね、タラちゃん。

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