ゆっくりと夜が明ける。
昨日を置き去りにして。
言い争ったあの人や、思いが届かなかったあの人。
心はすれ違ったままでも、きっと今どこかで、同じ朝を迎える。
だからこの痛みは、一人ではないことの証。
誰かという存在が、自分と同じ世界に息づくことの。
そしてきっと今日も。
驚いたことに、昨日は五割増だったのに、今日はいつもの倍近い❤。
何故だ。解せない。
モノを作る時の苦悩って、こんなとこにもあるんだな。
当事者が理解出来ない世の中への受け入れられ方。
もちろん、反対に拒絶も然り。
まあそれは受け入れられたんだから良しとして、今日のお題は「heart to heart」
よく聞く言い回しだけど、今回ちゃんと調べてみたら、「心からの、率直な、腹を割った」という意味の英語表現だとか。
要は、心と心をさらけ出して通じ合おう、ってことか。
なるほど。
今回、自分のやったことが、それに近い気がする。
心からの願いを、率直に腹を割って伝えたわけだから。
まあ、結果として解せない状況に陥ったけど、五割増分の想いは伝わって、応えてもらえたのも事実。
何かを願う時、誰かの力を借りたい時、まずは真摯に伝えることが重要なんだな。
伝えなくちゃ伝わらない。
当然なんだけど、人は何かに邪魔されて伝えられない想いをたくさん抱えていると思う。
声に出して言いづらいことを手紙に託したり、それすらも出来なくて心の中にしまい込んだり。
だけどきっと、「heart to heart」を実践するなら、少なくとも、想いを言葉に変換する努力は必要なんだろうな。
そして、伝える。
伝えたら、何かしらのリアクションが返される。
相手も、心を持った人間だから。
この繋がりが、「heart to heart」の繋がりが、人と人の間、つまり「人間」を育むわけだ。
まあ…知らんけど。
自分で言ってて恥ずかしくなってきたので、この辺で。
五割増でした!
何のことか分からない方にはスルーしていただいて、ご協力いただいた方々、ホントにありがとうございました。
で、今回のお題は「永遠の花束」…って、何?
花束が永遠って…どーゆー状況?
花は枯れるから、造花ってことか?
造花だって永遠ではないよな。
いずれ朽ち果ててゆく。
じゃあ、心の中の花束ってことで、それを贈るのは感謝の気持ち?
まさに今。
私から、永遠に枯れない花束を贈ります。
無理やりだけど、花束を贈る習慣のない私には、花束が永遠であることに特段意味はない。
それよりも、枯れるからこその美しさってもんを感じていたい。
栄枯盛衰。自分にも、栄盛の時代があったはず。
まだ枯れても衰えてもいないつもりだが、生きてきた時間は着実に増えてゆく。
永遠なんて無いものとして、生きている今を花束のように美しく慎ましく咲き誇り、いずれ枯れて朽ち果てる日まで、誰かの心を躍らせ癒す存在でありたい。
仕事に向かう朝。
いくつになっても、理由なき不安は訪れる。
生きていくことにさえ、抵抗を覚える夜だってある。
そんな時思うのは、自分に贈られた三輪の花のこと。
永遠ではないが、美しく慎ましい花達だ。
この花達が、自分の心を躍らせ癒してくれる。
だから、仕事を頑張れる。生きてゆける。
家族という名の花束。
これは、永遠であって欲しい。
お願いがあります。
今回だけでいいので、この駄文を読んだら、良し悪しにかかわらず❤をもらえませんでしょうか。
ご面倒言って申し訳ありませんが、自分の作品をどれくらいの人が読んでくれているのか、とっても興味があります。
このアプリの仕様上、❤を送るには都度広告を視聴することになりますが、そのハードルを越えてまで私の作品を「読みたい」と思ってくれる人が、いったいどれほどいるのか、否、本当にいるんだということを実感したいと願っています。
もちろん、私の方も同様に、読ませていただいた作品には心を込めて❤を贈りたいと思います。
たった一票ではありますが、あなたが生み出した言葉の贈り物を大切に受け取り、そして賛辞を送らせていただきます。
それぞれの方がそれぞれの個性を輝かせて紡ぎあげた文章ですから、それは当然の報酬かと思いますし、これをモチベーションとしたさらにたくさんの素晴らしい作品を拝読させていただくことを願うばかりです。
ですので、お題には歯向かいます。
やさしくしないでとは言い難い。
やさしくしてほしい。
私の拙い作品は、皆さんの優しさで成り立っています。
あなたが今、この手紙を読んでいるということは、私はもうこの世にはいないのでしょう。
そうしてくれと、病院の先生に頼みました。
今度の手術は、成功する確率が五分五分だとか。
もう、あなたがお見舞いに来てくれる日もなく、きっとこのまま生死を分かつことになると思い、ペンを取りました。
あなたに出会って二年。
たくさんの思い出を作りましたね。
去年の秋に行った温泉旅行、あの紅葉を二人で見た時の感動は今でも忘れません。
今年の春には USJ で、子供のようにはしゃいでいたあなたの笑顔を思い出します。
そして夏、予定していたグアム旅行、キャンセルすることになってしまってごめんなさい。
あなたと二人、南の島で泳ぎたかったな。
私が入院した当初、あなたは早急に籍を入れたいと言ってくれましたね。
単なる恋人の関係では、コロナの影響で見舞いもままならないからと。
ずっとそばにいたいと言ってくれたのに、私がそれを拒絶してしまった。
自分がいなくなる未来を想像してしまったから。
あなたには、その時、自由でいて欲しかったから。
いよいよ、手術の日がやって来ます。
あなたには、そのことも伝えないようにお願いしておきました。
何も気にせずに、その日を過ごして欲しいから。
あの、USJ で見せてくれた笑顔のままで、いつもと変わらない日常を過ごしていて欲しいから。
たった二年のお付き合いでした。
たった二年間でも、あなたの彼女でいられたことを、何よりも幸せだったと感じています。
だからこそ、あなたの心に残る最後の私の姿を、悲しいだけのものにして欲しくない。
…分かってくれますか?こんな私のワガママを。
あなたがこれを読む時に、私はもういない。
卑怯だと思われても仕方ありませんね。
こんな私と出会ってしまったことを、あなたは後悔するかもしれないけど、あなたに会えて、私は毎日が幸せでした。
一生分の幸せをもらえたから、もう何も心残りはありません。
…嘘です。
心残りだらけです。
もっとたくさん話して、たくさん手をつないで、ハグして、キスしたかった。
あなたと結婚して、子供を作って、幸せな家庭を築きたかった。
グアム旅行だって、リベンジしたかったな。
…でももう、目を閉じて、すべてを遠ざけます。
今の私には、それしか出来ないから。
それでは、お別れをさせてください。
さようなら。ありがとう。
いつまでも、お元気で。
**********************************
「ねえママ、こんなお手紙見つけちゃった。これ、ママが書いたの?」
娘が無邪気に私のもとに走ってきて、封筒に入った手紙を差し出した。
「…え、読んだの?」
「読んだけど、なんだかよく分かんなかった。誰か、死んじゃったの?」
「あー、うん、大丈夫だったみたいだよ。手術が成功したみたい」
「そーなんだ!良かったね!ママ」
えーと、この手紙は早々に処分すべきだったのかな。
隠された手紙も、いつか誰かが見つけ出してしまう。
でもまあ、最近は残業や飲み会で遅くなってばかりの夫に愛想を尽かさないためにも、こんな手紙は役に立つのかもしれないな。
あの頃の気持ちを思い出して、今生きていることに感謝して、この幸せな家庭を守っていこう。
そして近いうちに、子供も連れて三人でのグアム旅行を計画しようと思う。