Ryu

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1/13/2025, 1:03:43 AM

あなたと見ていた覚めないはずの夢。
命ある限り続くものと思っていた。
それが、あなたの突然の心変わりで、音もなく崩れ去ってゆく。
二人で築いてきた夢なのに。

あの夢のつづきを、他の誰かと見ることは出来るのだろうか。
それとも、目が覚めて、すべてが無に還るのか。
どちらだとしても、とても幸せな夢だった。
今頃あなたは、あの夢のつづきを他の誰かと見ているのかもしれない。

ある日、私は目を覚ました。
現実に還り、あなたと見ていた夢が、すべて虚構であったことに気付く。
「夢なんだから当然じゃないか」誰かの声が聞こえる。
それでも私は、とても幸せだった。
あの夢のつづきでしか生きられない、そう強く思った。

もう一度、眠ろう。深い眠りの中へ。
他の誰かじゃダメなの。あなたしかいない。
この現実の世界では、私は一日たりとも生きられない。
命ある限り続くと思っていたあの夢を、永遠の眠りの中で見ていたい。
あなたを引き連れて、終わりのない夢の世界へ。

1/11/2025, 11:13:14 PM

リア充という言葉。
いつのまにか日常的に使われてるけど、誰かに対して周りの人間がその言葉を口にすることはあっても、あんまり自分で自分をリア充だと宣言する人はいないんじゃないかと。
結局人間は、上を上を目指す。
人間の欲望は果てしない。

本当にリアルが充実していると感じられるのは、モノにあふれたリッチな生活をしている人間ではなく、寒空の下で一枚の毛布を手に入れて、愛する人と身を寄せ合いながら夜を過ごしている人達じゃないだろうか。
イケメンや美女を連れて歩いてる人にもその言葉は使われるが、その関係性の実態は当人同士にしか分からない。

政治家や芸能人はリア充か。
最近のニュースを見てると、素直にそうとは思えない。
どちらかと言うと、リア充になろうとして奮闘したあげく、人としてあらぬ方向へ向かってしまっているんじゃないだろうか。
そういう人もいると思う。
だれか to だれかさんのように。

慎ましくても、質素でも、有名でなくても、大切な人達と毛布にくるまって、「あたたかいね」と言い合えれば、それはきっとリア充。
いや、単純に幸せというものか。
体があったまって、心があったまって、人生があったまって、充実する。
この季節はなおさら。

だって、大切な人が目の前で、「あたたかいね」と微笑んでくれたら、それはもう、幸せなイメージしか浮かばない。
モノや虚構や見栄では得られない充実感が、きっとそこにはある。

1/10/2025, 10:31:50 PM

未来への鍵。
それは健康であること。
まじめにそう思う。
自分の未来は今や、健康であるかどうかにかかっているものだと。
死んだら未来も無いからね。

…なんておっさんの戯言は置いといて、そもそも、未来なんて鍵が無くたって自然に訪れるわけで、いつだって誰にでもオープンに開かれているものな気がする。
時の流れは止められないから。
誰もがその道を進んでいるから。

でも、どんな未来になるのかは人それぞれ。
だから、未来への鍵ってより、未来への舵、の方がしっくり来る。
自分で舵取りして、未来をより良くするべく操舵する。
やっぱり、大海原を行く船みたいなもんなんだな、人生って。

時には船酔いしたり、サメに襲われたりすることだってあるかもしれない。
目的地が見つからず彷徨ったり。
そんなことになっても、何とか乗り切るために必要なものは何か。
操舵技術?サメ撃退用の銛?
高性能ナビゲーションシステム?

いや、何はともあれ、健康だろう。
…と、人生半ばのおっさんは思う。

1/9/2025, 12:40:14 PM

目覚めたつもりだったが、まだ夢の中らしい。
見たこともないような生物が、目の前に立っていた。
首が異様に長く、手足は大きく、両の目が赤く輝いている。
バケモノ…という言葉が頭に浮かんだが、それを口にする前に、頭の中に彼らの声が響く。

「オチツイテクダサイ。ワタシタチハ、アナタノテキデハアリマセン」
テレパシーってやつか。これは知的生命体だぞ。
変なこと言わなくて良かった。
「バケモノデハアリマセン。アナタカラミタラ、イセイジンニナリマス」
うわ、そーか、テレパシーなら、喋らなくても伝わっちゃうんだ。
「キニシナイデクダサイ。コンナニミタメガチガイマスカラネ。チョットマッテクダサイ。イマ、ゲンゴヲチューニングシマス」
言語をチューニング?どゆこと?
…とか思ってたら、突然、

「これでどうでしょう?聞き取りやすくなりましたか?」
流暢な日本語で話し始めた。音声として聞こえる。
「こちらの方が話しやすいでしょう。こうして話してみると、綺麗な言語ですね。日本語、でしたっけ?」
「あ…ありがとうございます。ところで、私は何故ここに?まったく覚えてなくて…」
夢だとは分かっていても、まあそれっぽいことを伝える。
「そうですか。無理もない。ここは私達の宇宙船内です。私達は、あなたを捕獲しました」
「捕獲…それは、アブダクションってやつ?」
「あ、違います。捕獲じゃなくて、保護です。日本語難しいですね」
外国人みたいなことを言う。
「保護って…こんなとこに連れて来られたら、これは誘拐みたいなもんじゃないですか。まあ、夢だからどうでもいいんですが」
「夢?どーゆーことです?」
「あ、いえ、何でもないです。ところで、この船はどこに向かってるんです?」
「私達の星、タイオニアです」
「え、地球には帰してもらえない流れですか?」
「帰れませんね」
「やっぱり誘拐じゃないですか。暴れちゃおうかな。どーせ夢だし。この石で窓ガラス割っちゃいますよ」
「やめてクダサイ。それは石ではアリマセン。星のかけらデス」
焦っているのか、言葉が乱れてきた。やっぱり、夢の中なら主導権は自分にあるようだ。
「星のかけら?隕石ってやつ?それは高く売れそうだな。なおさら地球に帰りたくなってきた。さあ、船を方向転換してくれ。地球はどこなんだ?」

「…地球は今、あなたの手の中にアリマス」
「えっ…?」

俺はホントに保護されたのか?
捕獲ではなく…それにしても、覚めない夢だな…。

1/8/2025, 10:13:44 PM

世界の至るところで、電話が鳴り響く。
誰かが誰かを必要としてる。
Ring Ring ...
Ring Ring ...
今日の空模様は、晴れのち曇り、ところにより、弾や矢羽の雨あられ。

世界中に飛び交う電波に愛を乗せ、あなたのもとで鳴り響け Calling.
様々な想いが、この空を横切ってゆく。
届かない想い。
伝わらない気持ち。
Ring Ring ... 鳴らし続けるよ。

あなたは無事でいますか。
幸せな朝を迎えましたか。
この世界を愛せますか。
今日の空は何色ですか。

いつの日か、あなたと笑って話せるその日まで。
鈍色の空を渡って、この想いが届くその日まで。
Ring Ring ...
Ring Ring ...
あなたのもとで鳴り響く Calling.
世界が一途に破滅の道を進んでも、張り巡らされたネットワークがたくさんの人々の希望を届ける限り、この世界を愛し続けるよ。
未来に期待してるよ。

Ring Ring ...
Ring Ring ... 
今日もあなたは音信不通…だけど。

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