Ryu

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リア充という言葉。
いつのまにか日常的に使われてるけど、誰かに対して周りの人間がその言葉を口にすることはあっても、あんまり自分で自分をリア充だと宣言する人はいないんじゃないかと。
結局人間は、上を上を目指す。
人間の欲望は果てしない。

本当にリアルが充実していると感じられるのは、モノにあふれたリッチな生活をしている人間ではなく、寒空の下で一枚の毛布を手に入れて、愛する人と身を寄せ合いながら夜を過ごしている人達じゃないだろうか。
イケメンや美女を連れて歩いてる人にもその言葉は使われるが、その関係性の実態は当人同士にしか分からない。

政治家や芸能人はリア充か。
最近のニュースを見てると、素直にそうとは思えない。
どちらかと言うと、リア充になろうとして奮闘したあげく、人としてあらぬ方向へ向かってしまっているんじゃないだろうか。
そういう人もいると思う。
だれか to だれかさんのように。

慎ましくても、質素でも、有名でなくても、大切な人達と毛布にくるまって、「あたたかいね」と言い合えれば、それはきっとリア充。
いや、単純に幸せというものか。
体があったまって、心があったまって、人生があったまって、充実する。
この季節はなおさら。

だって、大切な人が目の前で、「あたたかいね」と微笑んでくれたら、それはもう、幸せなイメージしか浮かばない。
モノや虚構や見栄では得られない充実感が、きっとそこにはある。

1/11/2025, 11:13:14 PM