Ryu

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10/3/2024, 2:36:31 PM

我が家の車は23年目。走行距離約12万km。
よく走ってくれてるもんだ。
でも、今回の車検前点検で、驚きの見積金額を告げられた。
いろんなところにガタが来てて、修理しないと車検が通らないし、そろそろ交換部品が底を突くかも、とも言われた。
いよいよか。お別れの時が近付いてきた。

あんまり車に頓着がなく、走ってくれるだけで御の字だったりして、エンジンの馬力とか排気量とか、どーゆー仕組みで車が走っているのかすら、よく分かってない。
でも、車で走ることは好き。レースゲームも大好き。
自分を乗せて走ってくれたらそれでいい。
そんなだから、ここまで乗ってこれたのかもしれない。
だけど、限界は来る。

で、車の買い替えを考え始めた。
そしたらまず、最近の車がびっくりするほど高性能になっていることを知る。
我が家の車は、暗くなったら手動でヘッドライトを点ける。センサーなんかない。
夜はまだしも、トンネルに入った時なんて、周りの車が瞬時にライト点灯するのに、我が家の車だけワンテンポ遅れてライトが点く。いや、点ける。
なんだかちょっと、切ない気持ちになる。

いや、こんなの最近の話じゃないんだろうな。
何を当たり前のことを…てな話かもしれない。
もっと、驚くような最新の機能があるんだろう。
なんせ20年以上が過ぎている。
そのブランクを埋めるために、次の車を探し始めた。
そして、ワクワクし始めた。
新しい相棒に巡り会えたら、自分の生活はどう変わるんだろう。

それと同時に、20年以上付き合ってきた相棒とのお別れ。
これもまた大きい。
確か以前、生まれた時から住んでいた実家が取り壊される時の切なさをここに書いた。
元来がモノに思い入れる性格で、車に頓着はないと書いたが、これは性能やブランドに対するもので、これまで自分達をいろんなところに連れて行ってくれて、たくさんの思い出とともにある今の車への愛情だってハンパない。

そんな諸々があって、これから次の車検までの間には、私なりに思い揺さぶられる出会いと別れがある予定。
まあ、そんなエモいイベントなんかより、ローンが増えることの方がよっぽど暮らしに影響する訳だが。

10/2/2024, 12:04:11 PM

我が家で起きた奇跡。
娘がまだ小学生の頃だったか、ショッピングモールの雑貨屋で、当時好きだった「おそ松さん」のフィギュア入りのお菓子を買いたいと言い出した。
それは箱に入れられていて、ひとつの箱に一人のキャラクターが入っているが、六つ子の誰が出るかは開けてみるまで分からないというシロモノ。

勘のイイ方はもうすでに気付かれていることと思うが、そう、そのお菓子を無造作に六つ選び、家に帰ってひとつずつ開けてみると、六つ子全員が揃ったという…まあ、改めて書くとそんなに大したことでもないんだが、いや、でも、これを達成できる確率はどれくらいだろう。
お店に箱は数十個あった。
その中から六個だけランダムに選んだ。
箱の外にヒントはない。

…数学は苦手です。とゆーか、確率計算を披露して、頭っから間違ってたら赤っ恥だ。やめとこう。
ただただ、我が家にとっては奇跡だった。
子供も大喜びだったし、六人全員を並べて飾るのは感慨深いものがあった。
ほんの少しだけ、我が子はツキに恵まれてるんじゃないか、今後も万事において上手くいくんじゃないか、なんて親バカを発動したことも否めない。

その後、娘が取り立てて運が良かった訳でもない。
いや、可哀想になるくらいツイてないこともあったような…まあ、それが人生ってやつだな。
あの奇跡をもう一度とは思わないが、あの夜の興奮は今思い出しても特別だった。
人は、どんな些細なことでも、暮らしの中に小さな奇跡を生み出して、それを心の糧にすることだって出来るんだと教えてくれた。

そして、おそ松さん、第4期制作決定おめでとう!

10/1/2024, 12:04:34 PM

今日も一日が終わる。
黄昏れ時、仕事帰りの電車に乗って、一日の疲れを感じるとともに、終わりゆく今日という日を想う。

どんな日だったかな。
いくつかの失敗もした。
誰かに喜んでもらえる行動も取れた。
でも、あの言葉は無意識で、彼を困らせたんじゃないだろうか。
今になってそんなことを思う。
何も覆せやしないのに。

電車の窓の外のたそがれは、
「それでも、今日一日頑張ったんだよ」
と、伝えてくれる。
こんなにきれいで、こんなに優しくて。
スマホを見る目を上げて、遠くのビルの背景を染める夕焼けを眺めた。
たくさんの人達の営みが作り上げた世界を、暖かいオレンジ色が照らしている。
この世界に生きていて良かった。そう思える時間だ。

気持ちもたそがれて、でも悪い気分じゃない。
明日への希望さえも感じながら、今日の疲れを癒すべく、家に帰ってゆっくり休もう。
黄昏れ時。誰そ彼時。
彼だけじゃなく、自分が誰であったかも忘れて、ぐっすり眠りたい。
そして、明日はまた新しい自分で。

9/30/2024, 12:02:04 PM

きっと明日も、何かを書き残す。
スマホなんて便利なものが出来てから、毎日何かを書き残してる。
何の意味もない、思いの垂れ流しだったりもするけど、それはそれで、自分を正直に表現したものとも言えるし、発散にもなってストレスが解消される…こともある。

人は日々、いろんな思いを心に生み出して、きっとどこかでそれを吐き出す必要があるんだと思う。
言葉にして誰かに話すのもいいけど、相手と場所が必要な訳で、相手を間違えたり、場所を確保出来なかったりすれば、それはさらにストレスを溜める事態にもなりかねない。

それならば、書こう。ただ、書き残そう。
別に、誰かに話して明確なアンサーをもらいたい訳じゃない。
答えなんてないような戯言ばかりだし。
一方通行だっていいんだ。ただ、伝えたいんだ。
地球の片隅に、こんなどーでもいいことをぼんやり考えている男がいるということを。

だから、きっと明日も、私は何かを書き残す。
このアプリに。
採点されることも、酷評されることもない。
書きたいことを書いたら「OK」をクリックして、あとは野となれ山となれ、だ。
もしも誰かの目に留まれば、❤のご褒美だってある。
好き勝手書いただけなのに、世の中には奇特な人がいるもんだ。

いつか、もしかすると思いのほか早く、この習慣に飽きる、もしくは音を上げる日が来るかもしれない。
そんな日が来たとしても、誰かに咎められることもなく、生活に困窮することもなく、きっとひっそりとここから消えていくのみ。
今日も明日も、私達は自由なんだ。
スマホとアプリ、これがあるだけで、どんな思いだって吐き出して誰かに伝えることができる。

でもだからこそ、他人を傷付けるようなことがないように、自分が発信する内容には十分気を付けなきゃいけないんだな。
奇特って表現は…褒め言葉だよな?

9/29/2024, 3:54:16 PM

目を覚ますと、見覚えのない部屋。
何もない床の上に横たわっていた。
確か…パチンコの帰り道、負けてイライラしながら、地下鉄の階段を降りていたところまでは覚えてる。
電車には乗っただろうか。
そこの記憶はない。

静寂に包まれた部屋。
誰もいない。
壁は白く、窓も…扉もない。
そんな馬鹿な。
どこから入ってきたというのか。

天井の片隅に、小さなスピーカーがあるのに気付いた。
突然、静寂を切り裂くように、聞き覚えのない男の声が響き渡る。

「どーですか。少しは反省しましたか?」
「反省…?何の話だ?」
「困るんですよね。好き勝手やられちゃ」
「だから何の話だよ。お前は誰なんだ」
「私ですか?私は、あなたの…」
ザザザ…ガガガ…ノイズが混じり、聞き取れない。
「おい、どーでもいいからここから出せ!」
「…ご自由に、どうぞ」

見ると、部屋の片隅に、いつの間にか扉が出現していた。
立ち上がり、扉に向かって走り出す。
とにかく、ここを出ることしか頭になかった。

扉を開け外に走り出ると、そこは線路の上。
すぐ目の前に電車が迫っていた。
振り返って目にしたその扉には、
「リトライ待機部屋」
と書かれたプレートが。
そうか…あいつは俺の…プレイヤー…
そこまで考えたところで、眩い光とともに、かつてない衝撃が体に降り注いだ。

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