Ryu

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我が家で起きた奇跡。
娘がまだ小学生の頃だったか、ショッピングモールの雑貨屋で、当時好きだった「おそ松さん」のフィギュア入りのお菓子を買いたいと言い出した。
それは箱に入れられていて、ひとつの箱に一人のキャラクターが入っているが、六つ子の誰が出るかは開けてみるまで分からないというシロモノ。

勘のイイ方はもうすでに気付かれていることと思うが、そう、そのお菓子を無造作に六つ選び、家に帰ってひとつずつ開けてみると、六つ子全員が揃ったという…まあ、改めて書くとそんなに大したことでもないんだが、いや、でも、これを達成できる確率はどれくらいだろう。
お店に箱は数十個あった。
その中から六個だけランダムに選んだ。
箱の外にヒントはない。

…数学は苦手です。とゆーか、確率計算を披露して、頭っから間違ってたら赤っ恥だ。やめとこう。
ただただ、我が家にとっては奇跡だった。
子供も大喜びだったし、六人全員を並べて飾るのは感慨深いものがあった。
ほんの少しだけ、我が子はツキに恵まれてるんじゃないか、今後も万事において上手くいくんじゃないか、なんて親バカを発動したことも否めない。

その後、娘が取り立てて運が良かった訳でもない。
いや、可哀想になるくらいツイてないこともあったような…まあ、それが人生ってやつだな。
あの奇跡をもう一度とは思わないが、あの夜の興奮は今思い出しても特別だった。
人は、どんな些細なことでも、暮らしの中に小さな奇跡を生み出して、それを心の糧にすることだって出来るんだと教えてくれた。

そして、おそ松さん、第4期制作決定おめでとう!

10/2/2024, 12:04:11 PM