Ryu

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9/6/2024, 4:52:23 PM

さあ、終わりの時が来た。
響き渡る終末の鐘の音を聴け。
祈りなど届かない。救いの手は及ばない。
悪い夢のように、世界は音を立てて崩れてゆく。

アポカリプティックサウンド。
「ヨハネの黙示録」に記された、7人の天使達が吹くラッパの音のような、不気味な怪音が街中に鳴り響く。
世界の至るところで発生しており、終末の刻を告げているとも言われ、未だに説明のつかない現象のひとつだ。
思えば、この世界が存在すること自体が不可解でしかないのに、この世界の終わりなんて、誰の理解も追いつくはずがない。

案外、ある日サクッとこの世界は終わるのかもしれないな。
天使達がラッパを吹きながら天から降りてきて、「うわ、可愛いー」なんて言ってる間に、まさに驚天動地の天変地異が、目の前で繰り広げられるのかもしれない。
映画の中だけの光景だと思っていたものが、合成でもCGでもなくリアルとして、この目に焼き付けられるのかもしれない。

例えば、彼女にフラレたとか、上司に怒鳴られたとか、財布を失くしたとか、手術をしますとか、もーどーでもいいね。
もし、世界の終わりが来るのなら。
最近肩こりが酷くて、毎朝腰痛もツライんだけど、もーどーでもいいや。
ある日サクッと終わるかもしれない世界で生きているんだから。

それよりも、やりたいことをやろう。
人を愛して愛されよう。美味いもんを食おう。
時計はいつだって時を告げる。
それは、楽しいことの始まりだったり、ツライことの終わりだったり、何かが変わる瞬間を教えてくれる。
そのひとつひとつを確認しながら、いつ終わりが来ても後悔しない生き方を選びたい。

9/5/2024, 2:09:52 PM

あの日の海へ、あなたと還りたい。
一緒にいることを許されていた、あの頃へ。

遠く、水平線を滑りゆく船に、
「いつか、あの船に乗って知らない国へ行きたい」
と、あなたが言う。
「全部捨てていくの?」
「あなただけは捨てないわ」
「それは光栄だね。ところであの船は、さんふらわあって言って、北海道に渡る定期フェリーだよ」
「そうなの?」
「うん。富良野か美瑛辺りで、二人でのんびり暮らす?」
「それも…悪くないね」

二人とも、寒いのは苦手だった。
でも、二人なら、工夫して意見をぶつけ合って、何だって乗り越えてゆける、そう信じてた。あの頃は。

「さんふらわあ」の船体には、大きな太陽の絵が描かれていた。
水平線の彼方から昇る朝日のように希望に満ちて、きっと僕達を北の大地へと連れて行ってくれる。
そこで住みづらくなったら、今度は本当に知らない国へ、もっと大きな船で渡ればいい。

あなたの突然の心変わりは、何の前触れもなく、そんなすべての夢を粉々にした。
さよならを告げて僕の前から去っていくあなたの後ろ姿に、あの日の海辺で見たあなたの後ろ姿を重ねて、これは現実で、あの日のあなたが僕の前から消えてしまうんだってことを実感していた。

海の向こうへ渡ることを約束したあなたが。
力を合わせて寒さに打ち勝とうとしたあなたが。

あの日、あなたが砂浜で拾って僕にくれた貝殻。
今も僕の部屋の片隅で、過ぎた日々を思い出させる。
「あなただけは捨てないわ」
いつか、あの海へ返しに行こう。
ずっとそう思いながら、僕の部屋の片隅で、静かな波音を奏でるのを聴いている。

この貝殻は、まるで今の僕のように、単なる抜け殻でしかないのに。

9/4/2024, 1:56:50 PM

K-POPアイドルがきらめいてる。
J−POPアイドルが、かつて輝いていたように。
国が違えど、美しいものは美しく、可愛いものは可愛く、カッコイイものはカッコ良く、そうでないものはそれなりに。
これは世の理なんだろうな。
もちろん、ビジュアル限定の話だが。

人間たるもの、見た目とは違う部分でも勝負は出来ると思ってる。
K-POPアイドルなんかには負けないものを、誰だって持っていると…胸を張って言えるだろうか…。
否、隣の芝生は青く見えると言うが、それは隣の人にとっても同じ現象が起きている訳で、我が家の芝生だって青いんだ、きっと。

いくつになっても、見た目以外のところでいい、きらめいていたいよ。
きっと、こうして何かしらの作品を残そうとすることも、自分をきらめかせるための手段のひとつに過ぎないんだろうな。
きらめき、輝き、自己満足でいいから、自分であることに誇りを持ちたい。

派手なきらめきはいらないが、三等星くらいの明るさを自身から放って、何とか誰かしらには見つけてもらえるくらいの光を発していよう。
そうしたら、きっとこれからも自分を好きでいられるだろう。
たとえ、K-POPアイドルのようなイケメンじゃなくても。

9/3/2024, 2:13:25 PM

些細なことでも、人は人を敵とみなす。
最近気付いたが、自己承認欲が強い人が苦手だ。
自分の手柄を主張したい人、会話の輪の中心にいたい人、あるいは、思ったことすべてを声に出す人。
そんな人達が、何故か周りにたくさんいる。
世の中の人達は皆こうなのか?と思うほど。

いや、もちろんそうでない人もいる。
私だってそうだ。
自画自賛している訳ではなく、自己主張が弱くて、話題を盛り上げられず、発言力のない人間だと自覚してる。
…まあ、時と場合によるが。
そんな自分はたぶん、他人の自己承認欲を満たす側の人間とされているのか、気付くと主張の強い人間が集まってくる。

ウザい。はっきり言ってウザい。
あちらこちらに首を突っ込んで、自分の存在をアピールしてる。
その合間にアピールの矛先をこっちに向けてくるのは、付き合いきれないほどにウザい。
些細なことでも、人は人を敵とみなすんだな。
そもそもが、相容れない、タイプの違う人間なんだろう。

とは言っても、大人だからね。
波風立てず、うまくやってるよ。
所詮、生きてく上では些細なことなんだ。
認められたい、褒められたい、気にされたい人達が多いねってこと。
日本人は、自己主張が苦手なんじゃなかったっけ。
彼らがこの日本を変えていってくれるのかな。

芸能人や政治家には向いてるのかも。
そーいえば、確かにそんな人達が少しやり過ぎて、トラブってるニュースが多くないか?
出る杭は打たれるって言うけど、平坦なだけの土地じゃ面白くない。
謙虚さは美徳だと信じてるけど、凪の海ばかりじゃ夏の思い出には物足りない。

こんな、些細なことでも、文章にして誰かに読んでもらいたいという…あれ?これは自己承認欲求では…ないのか、な?

9/2/2024, 11:33:52 AM

心を燃やせ。
この言葉に泣いた。

自分の人生で、心を燃やしたのはいつのことだろうか。
何に心を燃やした?
燃やすに値することだったろうか。
ギャンブルとか、徹夜でゲームとか、彼女を口説くとか、若さに任せて燃やしまくったこともあるけど、そんなんで良かったのか?
煉獄さんは認めてくれるのか?

いや、何に心を燃やすかは、人それぞれだよな。
きっと正解なんてない。
人を喰う鬼退治に心を燃やすのは、何よりも素晴らしいことだと思うけど、幸い今の世に鬼は存在しない。
鬼のような悪党は存在するかもしれないが、幸い私の仕事はそれらと対峙するものではない。

それなら私は、家族のために心を燃やそう。
今の私にはそれしか出来そうにない。
働いて、お金を稼いで、家族で当たり前の生活が出来るように。
当たり前の定義も人それぞれだけど、心を燃やして成し遂げたことなら何だっていい。

家族でショッピングモールにでも行って、今は貴重な美味しいお米でも食べようかな。
煉獄さんのように味わって、美味い!を連呼して。
あのシーンがたまらなく好き。
心の灯火は、美味しいご飯を食べた時にこそ燃え上がるのかもしれないな。
燃料補給は大切だからね。

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