Ryu

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6/19/2024, 10:17:15 PM

相合傘に憧れたことはない。やったこともない。
いや、傘を忘れてしまった人を入れてあげたことくらいはあったかな。
恋愛感情とか無しで、致し方なく、だ。

何しろ傘の下は狭い。だから動きづらい。
はみ出して濡れる。不快感が増してゆく。
気を使って相手側に傘を傾けて、自分の体の半分はびしょ濡れになったりする。
雨の音で会話もしづらいし、楽しい時間になりそうにない。

傘なんてコンビニで数百円で買えるから、一人一本持てばいい。
そんで速やかにカフェにでも移動して、ゆっくり話をすればいい。
…と、思うのは私だけだろうか。

なんなら、黒板とかに書かれちゃう誰かとの相合傘も、からかわれてるイメージが強くて、あまりイイ印象がない。
自分で書いたら恋愛成就のご利益でもあるのだろうか。
それもまた、神頼みで主体性がないように思える。

…と、ここまで読んでくれたら、確かに相合傘なんて、と同意してくれる人もいるかもしれない。
もしほんの少しでもそう思ってくれる人がいるのなら、自分の説得力と文章力に自信がつく。

実際のところ、相合傘は嫌いじゃない。
じゃあ、次は好きバージョンで。

初恋の相手と、肩が触れるか触れないかの距離で、小さな傘の下、二人きりの空間、そして時間。
濡れるのなんか気にならない。
それより、彼女が今、どんなことを考えてるのかで頭がいっぱい。

雨音が胸のドキドキも隠してくれそうで、静かなBGMのように心地良い。
傘を傾けて、ほんの少しだけでも、君を守りたいという気持ちが伝わればいいな。
このまま時間が止まってくれたら、なんて夢想したりして。

黒板に書かれた相合傘。僕と君の名前が並んでる。
誰かがからかうつもりで書いたのかもしれないけど、これで僕の気持ちが君にバレてしまえばいいのに。
窓から見えるのは快晴の青空。
これじゃ、君と相合傘で帰れない。
神様、お願い。梅雨を終わらせないで。

…とまあ、初恋の相手を出してきた時点で卑怯ですね。
つまりは、シチュエーションでどうとでも変わると。
いずれにせよ、もはや前半のパターンしか起こり得ないおっさんの意見でした。
梅雨なんて早く終わってくれ。

6/18/2024, 9:39:05 PM

アクション映画が好きでたくさん観てきた。
銃撃とか爆破とか、ド派手なアクションも嫌いじゃないけど、やっぱり生身で挑むアクション、とゆーか、スタントがたまらなく好き。

中でも、高所から落下するスタント。
飛び降りるんじゃなくて、落下するやつ。
ヒーローが「トゥ!」とか言ってカッコ良く飛び降りるのとは違って、あっちこっちにぶつかりながら痛そうに地面まで落ちるシーン。
代表格はやっぱり、ジャッキー・チェンのプロジェクトAの時計塔からの落下。
あれはたまらんかった。

最近では、あれはジャッキーだけでなく、代わりに別のスタントマンも落ちてたとか言われてるけど、そんなことはどーでもいい。
あのシーンを命がけで撮ってくれただけですべてのスタントマンに感謝する。
若かりし頃にあれを見て、真似事もたくさんやった。
二階の屋根から飛び降りようと落下地点を模索したが、寸前で臆病風に吹かれて計画を取りやめたのもイイ思い出だ。

これも自分の性癖と言えるのだろうか。
落下スタントと同じように、何故かやたらと好きなのが、アニメの爆発シーン。
しかも、滑らかに描かれた爆発のアニメーション。
これがたまらない。
代表格は、安彦良和の描く爆発シーン。
クラッシャージョウとかヴイナス戦記とか。
巻き戻して何度も見ちゃうくらい好き。

ずいぶんマニアックな話をしてるような気がする。
まあ、いいか。
テーマがちょっと異質だから仕方がない。
このマニアックな好みに賛同してくれる人はいるのだろうか。
賛同して、🤍をくれる人はいるのだろうか。
たぶん今回で、🤍3000を達成出来そうだ。
落下どころか、ポイントアップしてるこの感覚もたまらない。

これはきっと、賛同してもらえると思う。

6/17/2024, 9:37:29 PM

目を覚ますと、焦げたトーストの匂い。
廊下をドタドタと走る足音。
玄関をガチャリと開けて、
「行ってきまーす!」
娘の元気な声が届く。

寝室を出て、リビングに向かうと、妻がコーヒーを飲みながらスマホをイジっている。
「おはよう」
「あら、おはよう。今日は早いね」
「朝から会議なんだ。30分後には出るよ」
「そう。パン食べる?焦げてるけど」
「焦げてないパンが食べたいな」
「じゃあコンビニで買って食べて」
「了解」

スーツに着替え、玄関に向かう。
ドアの前に姿見があって、そこに映る自分の姿に、違和感を覚える。
…ん?違うな。これは俺じゃない?
いや…俺だよな。なんでこんな…。

目を覚ますと、焦げたトーストの匂い。
廊下をドタドタと走る足音。
玄関をガチャリと開けて、
「行ってきまーす!」
妹の元気な声が届く。

寝室を出て、リビングに向かうと、母がコーヒーを飲みながらスマホをイジっている。
「おはよう」
「あら、おはよう。今日は遅いね」
「朝練が中止なんだ。30分後には出るよ」
「そう。パン食べる?焦げてるけど」
「焦げてないパンが食べたいな」
「じゃあコンビニで買って食べて」
「了解」

制服に着替え、玄関に向かう。
ドアの前に姿見があって、そこに映る自分の姿に、違和感を覚える。
…ん?違うな。これは僕じゃない?
いや…僕だよな。なんでこんな…。

「未来の自分の夢を見たってこと?」
「いや、過去の自分の夢」
「高校生の頃の自分?」
「それと、妻や娘と暮らしてた頃の自分」
「未練があるんだね」
「未来はないけどね」

自宅を出て、学校に向かうと、君が目の前を歩きながらスマホをイジっている。
「おはよう」
「あ、おはよう。今日は早いんだね」
「朝練が再開したんだ。30分前には着かないと」
「そう。パンいらない?コンビニで買ったの」
「朝ご飯食べてきたから。お腹いっぱい」
「じゃあ、お昼にお弁当と一緒に食べて」
「了解」

…ん?
つい最近、似たような会話を誰かとしたような…。
いや…夢だよな。なんであんな夢見たんだろ。
未来の自分の夢か。働いてたもんな。
娘もいたし、スーツを着て…。
夢とはいえ、奥さんが君で嬉しかった。
僕の未来はきっと明るい。

6/16/2024, 10:23:24 PM

10年日記というアプリで日常を記録している。
名前の通り、10年分の今日が一列に並び、去年の今日、一昨年の今日と、自分の書いた日記が見られる仕様だ。重宝してる。
使い始めてまだ10年は経っていないが、一日とサボらず毎日書き続けているので、このアプリの中にはたくさんの時間軸における自分が存在している。

1年前の今日の自分が、抱えていた不安や悩み。
今の自分にとっては、そんなこともあったなーってレベルの些細なこと。
結局、大したことにはならず、杞憂に終わったことばかり。
思えば、人生はそんなことの繰り返しだ。
心配事の9割は起こらないのに、残りの1割が起こることを心配したりして。

生きている限り、不安や悩みは尽きないけれど、1年、いや、数ヶ月と続くようなものはほとんどない。
もちろん、当時頑張って自力で解決したものもそれなりにあるが、どうにも出来ずに時が解決してくれたものだって多々ある。
今となれば、悩むだけ無駄だったなと思うけど、その時はそうするしかなかったんだよな。

でも、こうして未来の自分になって振り返ってみると、頑張っていた自分に出会えて嬉しくなるし、1年前の自分は確かにそこにいたんだなと、時の流れを再確認出来る。
そして、今だって頑張ってるぞ、と胸を張って過去の自分に伝えたくなる。
それはきっと、心の中で言葉にするだけで。
過去の自分も今の自分も、同じこの心の持ち主だから。

今では、想いを書き残すアプリがひとつ増えて、1年前の自分にはなかった日課を楽しんでいる。
1年後の自分が、どんな気持ちで今の自分の徒然なる想いを読むのか。
恥ずくて苦笑しながらか、文才を自画自賛しながらか、分からないけど、これが今の自分の精一杯だから、未来の自分がもっとレベルアップしていることを期待しつつ、書き続けていこうと思う。

ネタが続く限りは…。

6/15/2024, 11:23:03 PM

一時期ホラーにハマって、角川ホラー文庫を片っ端から読んだ。
いろいろとゾクゾクする作品はあったけど、やっぱり「リング」は別格だったと思う。
仕事帰りの電車の中で読んでいて、たくさんの人が乗っているのにもかかわらず、怖すぎて何度も顔を上げ周りを見渡し、なかなか読み進められなかったのは、後にも先にもあの作品ぐらいだ。

特に、呪いのビデオの内容描写が、トラウマになりそうなほど禍々しかった。
文字が並んでるだけなのに、目の前で映像が再生されているかのように、はっきりと情景が浮かんできた。
後に、映画化され、実写化された映像を見たが、描写に関しては、あの時脳裏に浮かんでいた映像と、ほとんど変わらなかったように思う。

なんてったって、日本の幽霊像、「貞子」を生み出した作品な訳で、映画界においても、ジャパニーズホラーの礎になっている。
白い服を着た髪の長い女性。
それが、「きっと来る」んだから、怖い。
しかも、呪いのビデオを見ただけで?
なんでだよ?ってな部分も、科学的アプローチまでされてて、なかなか稀有な作品だったと思う。

今の時代なら、サブスク配信でもっと被害は広がるのかも。
ダビングなんて概念はないから、呪いを止める術もない。
アマプラのおすすめ作品なんかにされてたら、何となく気になって見ちゃうよな。
「リング」の映画と一緒に、さりげなく並べられてたりして。
その名も、「ほんとにあった!呪いのビデオ」
あ、すでに存在してる…。

映画の方は、オチを知っていたせいか、主役が女性に変えられていたせいか、はたまた、あからさまな貞子登場に失笑してしまったせいかは分からないが、原作ほどの恐怖は感じなかった。
やっぱり、文章を読んで、自分の頭の中でそのイメージを作り上げるのが最強、いや最恐なんだな、と。
それを無理やり映像化することには、陳腐ささえ感じてしまうこともある。

しかも、その後続く貞子シリーズの映画に関しては、まあ、興味が続かなかったのが事実。
3Dにしたり、ライバル伽椰子と闘わせたり、さすがに無理がある展開になっていく。
これでいいのか、ジャパニーズホラー。
まあ、アメリカでもフレディ VS ジェイソンとか、エイリアン VS プレデターとか、似たようなことやってるんだけど。

好きな本の話に戻す。
伊坂幸太郎全般。
特に、「アヒルと鴨のコインロッカー」とか。
これについても、言いたいことはたくさんあるんだけど、いかんせんリングの話題が長すぎた。
これはまたの機会に、話せる日が来るのであれば。
いや、きっと来る。
きっとくる。

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