今日から入院。
何十年振りだろう。
4人部屋で朝から過ごして、お昼と夕飯、病院食を食べた。
なかなかイケる。
検査もいくつかしたけど、基本退屈だ。
スマホやタブレットがあって良かったと思うけど、これはこれで飽きるし、目が疲れる。
明日とか一日何してよう?
…寝て過ごすしかないか。
明後日の月曜日に手術。
これまた何十年振り。
体を刃物で切られるなんて、通り魔にでも遭わない限り無いもんだと思ってた。
命を奪われるんじゃなくて、命を守るために体を傷付けるって、なんか変な感じ。
怖くないって言ったら嘘になるけど、そこまで怖がりでもない。
…いや、単に全身麻酔だから、気付いたら終わってるって安心感だけど。
入院して思うことは、こんなにも人を助けようと思える人がたくさんいるんだなってこと。
いや、仕事なのは分かるけど、それでも、この仕事を選んだ人達には頭が下がります。
4人部屋の隣のおじいさん、ずっと看護師さんに文句言ってる。
それでもにこやかに対応するスキル、扱い方に頭が下がります。
これから一週間、長引く可能性もあるけど、このベッドで過ごす。
家族と会えない一週間。
コロナのせいで、お見舞いにも来てもらえない。
もうすでにちょっとホームシック。
でも、もっと長い期間入院を続けてる人もいるんだろうな。
痛みを抱えて過ごしている人も。
ホント、健康は大事なんだな。
ちなみに、これはリアルです。
たまたまお題に感情がリンクしたんで、書いてしまいました。
体調が悪化したら、皆勤賞が崩れてしまうかもしれないけど、健康第一で精進したいと思います。
モノを書くにも体が資本。
星が溢れて、地球に落ちて、
僕らは逃げる。誰かが笑う。
今日の仕事は完璧で、上司がえらくご機嫌で、
お前の未来は明るいぞ、なんて、
勝手に俺の行く末を決める。
帰りの電車で妻からLINE。
二浪の息子が、志望大学に合格したと。
桜満開のスタンプを添えて、
あの子の未来は明るいわ、なんて。
今夜、星が溢れて、
美しいきらめきが揺れる。
未知に溢れた宇宙の何処かで、
誰かが仕掛けたシナリオ通りに。
夜の街に明かりが灯り、その明かりのひとつひとつに、
人々の暮らしが宿る。
夜の帳、犬の遠吠え、遠く走る電車の音。
息子の合格を祝って、ささやかな家族の宴。
すべてが終わることなど、つゆにも思わない。
「見て!お星様がキラキラしてる!」
「ホントだ。都内でもこんなにたくさん星が見られるんだな」
「ねえパパ、どうして空にあるお星様は落っこちてこないの?」
「星が…?まあ、たまに星の欠片は落っこちてくるけど…あんなのが落ちてきたら、地球は大変なことになるよ」
「だって星には引力があるって、テレビで言ってたよ」
「引っ張り合う力だね。星同士の仲が悪いと、引っ張り合わないんじゃないの?」
「そーなんだ。仲良くして欲しいな」
明日は娘の小学校の入学式。
成長してゆく娘は、お星様のようにキラキラとした未来を心に描いてる。
引力で引き合うように、友達がたくさん出来るといいな。
彼女が大人になる頃には、この世界はどんな場所になってるんだろう。
星が溢れるような夜空に、人々は明日の幸せを願う。
願いが叶うのならば、ずっとずっと家族の笑顔が見られますように。
いつまでも、夜空の星達が輝き続けますように。
星が溢れて、地球に落ちて、
僕らは見上げる。美しい尾を引く流れ星を。
星に願いを、何億光年の彼方から、
我らが地球を訪れた、美しいあの隕石の名前は、ベンヌ。
儚く消えてゆくのは…星の欠片か命の灯火か。
あまり聞き覚えのない言葉…だからか、どう扱っていいのか分からない。
たぶん私の人生で、使ったことのない言葉ランキング上位だろう。
日本語って難し過ぎる。
それを日々使いこなして、意思疎通している自分を褒めてあげたい。
「安らかな」って言葉は死を連想させる…のは私だけ?
「故人は安らかなお顔で…」とか、そんなイメージ。
リラックス通り越して天に召された後、みたいな。
「穏やかな」だったら、ちゃんと息をして、ゆったりと休息を取ってる様子が思い浮かぶ。
ましてや、「瞳」となると…実際、目にそれほどの表現が出来るのだろうか。
「目は口ほどにものを言う」とは言うけど…。
リラックスといえば、深呼吸。
朝の電車でパニック発作が出ても、兎にも角にも深呼吸。
呼吸なんて生まれてからずっと続けてることなのに、意識してゆっくりやるだけでこうも違うか、って感じ。
日本語も複雑だけど、人間の体もよく出来てる。
あとは、「ま、いっか」の心持ちかな。
なるようにしかならんし、そうそう悪いことも起きないし、起きても何とかなるもんだし。
結局自分の処世術でお茶濁し。
お目汚しな文章は穏やかな瞳で見て欲しい。
複雑な日本語を駆使して、何とか結論に繋げようとしてる。
「目は口ほどにものを言う」のであれば、自分の目が訴えてることを読み取って話をまとめたいくらいだけど、鏡に映る自分の目は、すでに「安らかな瞳」。
天に召されて、何も答えようとはしない。
なのでオチも無く、静かに安らかに終わっていきます。
…ま、いっか。
助手席は私。
あなたの運転でドライブしたね。
もっとたくさん、温泉とか行きたかったな。
ずっとあなたの隣で、ナビしてたかったな。
自分を責めないで。
仕事明けで疲れてたのは知ってる。
私を家に送り届けるために、無理させちゃったんだね。
いつものあなたなら、あのトラックも避けられたよね。
知ってるよ。
どうしてかな。
ここから離れられない。
あなたの車の助手席から。
あの事故の日から、あなたは運転するのをやめてしまったから、私はずっと動かない車の助手席に座ったまま。
またあの頃のようにドライブしたいけど、きっとあなたは笑顔を見せてくれないよね。
ホントはね、私も免許持ってたんだ。
持ってないって嘘ついて、いつもあなたに運転させてた。
ごめんね。
ずっと助手席に座っていたかったから。
助手席から見るあなたの横顔が好きだったから。
あなたが連れて行ってくれる場所に、ずっとついていきたかったから。
いつか、この助手席に、私の知らない誰かが座る日が来たら、その時やっと、私はこの場所を離れられるのかも。
それを望んでるわけじゃない。
でも、もしそれで、あなたの笑顔が戻るのなら…。
あなたが愛したこの車に、あなたがまた乗ってくれるのなら…。
事故で大破したこの車を、たくさんのお金を使って元通りに修理したのは、それだけあなたがこの車を愛している証。
そう思っていたある日、突然あなたが運転席に乗り込んできて、車をスタートさせた。
思い詰めた顔。
その顔を見た時、あなたがこの車を修理した本当の理由が分かった気がした。
でも、私には何も出来ない。
二人の思い出の海へ。
崖下に海原が見える。
あなたは、車を止めて、泣いている。
そうか。
今のあなたの苦しみは、きっと想像を絶するもの。
私の両親は、きっとあなたを許さない。
助手席から手を伸ばしたけど、あなたには届かなかった。
これが本当の最後のドライブ。
あなたの想いを受け取って、私が消えてゆく。
ひとしきり泣いて、私にさよならを告げたあなた。
私はこれを待っていたのかもしれない。
あなたの決断と覚悟を。
強く生きて。闘って。
あなたの思うままに。
さようなら。
あなたの車の助手席で、いつも私は幸せでした。
少年の好奇心は 青い海を越える
世界の秘密を知りたいと 小さなベッドの上で
ネットを繋げれば 見えなかった世界が見える
でももっと知りたい 満たされない想いを抱えて
彼のパジャマは空色 窓の外にはビルの壁
この壁の向こうに 本当の青空が広がっている
いつか母親に連れられて 海辺の公園を歩いた
あの時の母の涙の理由を 今も彼は知らない
こんなちっぽけな体で 大きな世界を夢描いた
見えない鎖で繋がれた 小さなベッドの上で
オバケはいるのかな 宇宙人に会えるかな
猫と話が出来るかな 僕の病気は治るかな
少年の好奇心は 世界の果てまで飛んでゆく
誰にも邪魔されず 両手を広げて パジャマのままで
もっと知りたい 世界の隠しごと
もっと知りたい お母さんの隠しごと
もっと知りたい 壁の向こうの空の色
もっと知りたい もっともっと生きていたい
もうすぐ春が来て 草木が芽吹く季節に
少年は新しい世界で 冒険の始まりを迎える
空色のパジャマを 真新しい制服に着替えて…