Ryu

Open App
2/27/2024, 10:15:41 PM

青空の下で、深呼吸。
これが私の現実逃避。
青い空も、自分の呼吸も現実だけど、日常、心はもっと窮屈な場所にいるから、これだけでなんか解放された気分になれる。

雨の日や曇りの日は、青空は望めないから音楽を聴く。
今いる世界線とはまったく別の場所へ連れ去ってくれるような音楽。
ポップでもシリアスでも、その時々の気持ちに寄り添ってくれる音楽が必ずあって、それを見つけ出すことも楽しい。

どう頑張っても、現実から逃げることは難しいのが現実。
だから、逃げるポーズを取るだけ。
たまにはツライことや嫌いなことに背を向けて、気分のイイ世界に浸ることは必要だ。
現実逃避の方法は人それぞれだと思うけど、そのためのツールはそこら中に転がってる。

今日も気持ちのイイ青空だ。
朝の電車の中で深呼吸。
現実は、詰め込まれた車内で身動きも取れないような状況だけど、心が弾む音楽を聴きながら、窓の外の青空に溶け込んでゆくような気分で、さあ、テキトーに仕事する心の準備を整えよう。

2/26/2024, 10:19:21 PM

君は今、閉じ込められている。
もうずっと暗闇の中、ほとんど身動きも取れず、
体を丸めた状態でロープに繋がれているようだ。
時折、暗闇の向こうから誰かの笑い声が聞こえてくる。
男と女の笑い声。
彼らが、君を閉じ込めたのだろうか。

本来なら憎むべき相手であるのに、
何故かその声に愛情を感じてしまう。
早くここから出して欲しい。
でも、君は心のどこかで、
このままでいられることも望んでいた。

気付けば、過去の記憶が一切無い。
自分はいったいどこから来たのか。
君の心に、次第に不安が広がってゆく。
ずっとここにいた方がいいのでは?
ここなら、お腹を空かすこともなく、
安心に包まれた液体の中にいるようだった。

ある日突然、暗闇に光が射し込み、
次の瞬間、眩い光に溢れた空間に放り出された。
白衣を着た、数人の男女が君を見下ろしている。
そして、聞き覚えのある二人の声。
優しげな笑顔で、君を見つめる二人の男女。

いつしか室内は君の泣き声に包まれていた。
産声を上げた君のへその緒が切られ…。
祝福された君は、いつかの不安などすっかり忘れて、
これから始まる新しい人生に、心震わせていた。

2/25/2024, 2:16:27 PM

バスを待つ彼女の横顔はいつも物憂げで、その横顔に僕は恋をしていた。
醸し出される大人の雰囲気。
そこはかとない色気と、妖艶さまでを感じるほど。
クラスの女子には感じたことのない女性そのものを、彼女は身にまとっていた。

恋は実らずに、僕は社会人となる。
仕事はキツく、ミスを繰り返しては怒鳴られ、プライドを削り取られてゆく。

そんなある日、初めて美容院デビューしたお店で、バス停で見かけなくなって久しい彼女に出会う。
彼女は美容師として働いていた。
でも、あの頃の面影はまるで無く、満面の笑顔で接客する彼女は、まるで別人のようだった。

偶然彼女は僕の担当となり、僕はドギマギしながらも、鏡越しの彼女に当時のことを話す。

「朝のバス停で、あなたをよく見かけてました」
「そうなんですか。もう何年も前ですよね。私が、前の会社に勤めてた頃のことですもんね」
「会社、やめられたんですか」
「ええ、あまりにも仕事がキツくて、毎日のように怒鳴られて。朝のバス停じゃ私、死んだ魚みたいな目をしてなかったですか?」

大人の色気と妖艶さを持った、死んだ魚だったのか、あの当時の彼女は。
憂いにあふれる朝を繰り返す彼女にとって、物憂げな雰囲気が横顔に滲み出ることは必然だったようだ。

今、こうして僕の髪を切る彼女は楽しそうで、接客中であることを差し引いても、前の会社をやめたことは彼女にとって正しい選択だったのだろう。
アンニュイな横顔に惹かれていた僕にとっては複雑極まりない展開だったが、当時の思い出を楽しそうに話す彼女の笑顔も、色気と妖艶さは無くとも、恋が芽生えそうなほどの魅力を含んでいた。

店を出ると、物憂げな空が広がっていた。
あの頃の彼女に似合う天気だった。
僕はといえば、明日の仕事に対する不安な気持ちと、また次回の美容院で彼女に会える期待が入り混じって、気楽に考えていいのかな、いざとなったら別の道だってあるんだ、と自分に言い聞かせながら、家路を歩いた。

あのバス停の前を通り過ぎる。
物憂げな空の雲の隙間から、ゆっくりと太陽の陽射しが差し込むのが見えた。

2/24/2024, 10:49:14 AM

のんびり呑気に生きてこう。
どんな心配事も、単に自分が心配してるだけのこと。
心配りが過ぎるだけの話だ。
メンドくさかったら忘れてしまえ。
その時が来たら何とかなるもんだ。
その根拠は、今まで何とかなってきたからだ。

生命を粗末にするなとか言うけど、
生きてくことに悩んでる人ほど、
生命と真剣に向き合っているんだろう。
悩んで考えて、最終的に出した結論が、
悲しいものになってしまっただけ。
粗末になんかしていない。

でも、悲しいことには違いないんだから、
出来るだけその結論には向かわないように、
のんびり呑気に生きてこう。
その生き方を誰かが咎めるなら、その人にこそ言ってやれ。
「生命を粗末にするな」と。

心に酸素を送ろう。心で深呼吸をしよう。
ネガティブウイルスに感染しても、
自分の中で浄化してしまえるように。

人生なんて、そんな大層なもんじゃない。
生きることに何の契約も結んでない。
気付いたら始まってて、気付いたら終わってる。
そんなもんの中で、死ぬほど悩むようなことなんてあるかな。

のんびり生きて、やることやって、楽しんで、
辛いことがあってもテキトーに頑張って、スルーして、
自然に終わりが訪れるまで、のほほんと過ごしてやろうと思うよ。

偶然生まれたほんの小さな生命だけど、粗末にはしたくない。
終わってしまうまで大切にして、
最後の時には、「ありがとう」と「さよなら」を伝えたい。

2/23/2024, 1:33:42 PM

バス停で待つ君の その横顔に恋をした
名前も知らないまま
僕の心の中で存在が大きくなる

伝えたい気持ち 言葉にはならない気持ち
ひとつ手前でバスを降りる
君にいつだって置き去りにされる

この恋は大人への招待状
君に会うたびに僕が成長してゆく
君に似合うような男になるために
僕だって日々努力してるんだ

今は恋い焦がれ いつの日か Love you
恋だって成長してゆく Be love you
少し大人な君に 背伸びして Love you
思い描く君との始まり Be love you

臆病な自分を脱ぎ捨てるために
頭の中でシミュレーションばかり
惨めな気持ちで夜を越える

身のほど知らずとか不釣り合いだとか
誰に言われても耳をふさいでた
それを認めてる自分がいたから

いつか恋の歌を 君に歌う Love you
通学バスから通勤バスへ Be close to you
名も知らぬ君に 伝えたい Love you
自己紹介から始まる Let you know about me

言葉も交わさずに終わる恋
誰にだってある淡い思い出
あの恋のおかげで少し大人になれたよ
置き去りにされたままの想いを手放そう

今でも少し Love you…でも前を向いて歩き出す
努力したぶんだけ自信を手に入れて
きっといつか 誰かに伝えたい I love you

Next