せの

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5/17/2026, 4:47:51 AM

「愛があれば何でもできる?それは綺麗事すぎねー?」
雑談をしながらの課題中、なぜかそんな話になった
隣に座る彼が呆れたように笑うから、私は「そうかなぁ?」と返しながらペンを進める
考えてみれば確かにロマンチックすぎるかも?とも思った
だけど、面倒臭がりなくせにこうやって夜遅くまで課題に付き合ってくれたり、世話焼きな面を見せてくれる彼
「何でもは無理だけど、今みたいに私が困っていたらいつも助けてくれるじゃん。こういうの、愛って言わない?」
そう言えば、彼は「はぁ?自惚れすぎ〜」なんて顔を赤くしながら私の頬をつねった

5/15/2026, 11:42:47 PM

主が去った古い建物は驚くほど冷えきっていた
アイツがいなくなってからもう何日も経つ
ガタつく重い扉も、埃っぽい空気もあの頃のまま
なのに、いつも隣にいたはずの姿だけがどこにもいない
「……もっと、ちゃんと伝えておけばよかった」
強がりも変な意地も全部捨てて、好きだと素直に言えていたら何か変わっていただろうか?
手のひらに残る微かな温もりだけが、嘘みたいに鮮明だ
二度と戻らない日常にオレは今更、消えない後悔を抱え続けている

5/14/2026, 6:33:08 PM

窓から吹き込む風が、カーテンを白く膨らませた
たくさんの思い出が散らばった部屋の隅でぼんやりと空を眺めている
言葉にならない想いだけが部屋の中に溜まっていくような気がした
思い出せなくなることが、一番の救いなのかもしれない
揺れる風に身を任せ、君の面影が消え去るのをただ待つことしかできなかった
愛を偽りだと言い切れたなら、この胸の痛みも少しは軽くなっただろうか?
空っぽになった心の隙間を、初夏の生温い風が通り過ぎていった

5/13/2026, 10:41:13 AM

ふと、一年後の私について考えてみたことがある
普通の日々を送っているのか、それとも、相変わらず目まぐるしい日々を送っているのか
正直、今の生活に不安がないと言えば嘘になる
けれど、そんな不安を吹き飛ばすくらい個性豊かな友人たちに囲まれて過ごすこの時間は私にとってかけがえのないものになっていた
どこにいても、今の私が感じているこの温かさだけは、いつまでも忘れたくないと強く願った

5/12/2026, 7:36:51 PM

「子供のままでいられたら良かったのに」と、私は隣で微睡む彼を見て小さく零した
私たちは大人と呼ぶにはまだ幼く、けれど純粋な子供と呼ぶには、もう多くのことを知りすぎている
このまま時が止まれば、責任も未来も考えずに、ただ笑い合っていられるのに
「何考えてんの?」
彼が薄目を開けて、私の手を無造作に引く
その体温は驚くほど熱く、残酷なほどに明日へ向かう鼓動を刻んでいた

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