せの

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窓から吹き込む風が、カーテンを白く膨らませた
たくさんの思い出が散らばった部屋の隅でぼんやりと空を眺めている
言葉にならない想いだけが部屋の中に溜まっていくような気がした
思い出せなくなることが、一番の救いなのかもしれない
揺れる風に身を任せ、君の面影が消え去るのをただ待つことしかできなかった
愛を偽りだと言い切れたなら、この胸の痛みも少しは軽くなっただろうか?
空っぽになった心の隙間を、初夏の生温い風が通り過ぎていった

5/14/2026, 6:33:08 PM