「ただいま、夏が到来しました!」
ニュースのリポーターの人が言い放ったのを僕は冷房の効いた涼しい部屋で聞いていた
ぬるい炭酸と無口な君
本当の自分を見ることは不可能
「、、、」
鏡に映る自分は左右逆
本当の自分ではない
それはもはや他人
そんな鏡を黙って見つめる、、、
「むむむむむ〜」
私はお風呂場の鏡と格闘して1時間は経っただろうか
逆立ちしたり、鏡の端から覗き込んだり、はたまた鏡を綺麗に拭いてみたり
だが時間だけが無駄に過ぎただけだった
「うっわー!忘れてたぁ~」
自室に戻ると常温で置いたままにしていた炭酸が机の上にいる
それを口にする
「ぬるい、」
人とは不可能を可能にしようとする生き物
その行為はただ炭酸をぬるくするだけなのに、それでもしようとする
それが人である証
私は全てを理解し微笑む
「まぁいっか!私かわいいし」
あなたは悩みと悩むの違いを知っていますか
人は悩みと悩むを履き違えている
そして人は人を勝手にマイナス思考と断定する
自分がマイナス思考かどうかを断定するのは周りである
僕はすごく多くのことを考え続けている、それが好きだし楽しいから
それを悩むという
それを他人と語り合いたくて口に出すと他人はそれを悩みと断定する
そしてマイナス思考と断定する
名詞と動詞の違いは大きい、同じ言葉であって違う言葉になる
僕は自分のことをマイナス思考だとは思わない、ただ多くのことを考えているだけた思う、悩んでいるだけと思う
でも周りは悩みと断定して、マイナス思考と断定する
だから仕方なく僕は自分をマイナス思考と言い聞かせる
そうしているうちに本当に自分がマイナス思考と錯覚する
マイナス思考の完成だ
8月、君に会いたい
パンッパンッパンッ
心臓が爆発した。
僕が家で夜ご飯を食べていると外から大きい爆発音が聞こえてきた。
その音を聞いただけで、思い出してしまう。
もう会えないあの子のことを。
あの日が最後だった、一緒に花火を見た日。
この花火の音をきくといつも、思い出して、胸を痛める。
僕は電車とかけっこをしていた
ホームに来たら周りの人たちは走って電車に乗り込もうとする
もうすぐで電車が発車しそうだから
僕はそんな人たちとは違うと思いたかったという救いようのない同族嫌悪の思想を抱きながら、そしてあとは疲れていたから走らずその電車を見送りながら、電車の横を2人並んで歩くようにホームを歩いた
そうだな、わざわざ走ってまで電車に乗り込まなかった真の理由は周りの目があったからかもしれない、目立ちたくないのだ
何人かは走って電車に乗り込むと言ってもそれは、少数派だから
そして、電車は走り出した
僕は先程とは裏腹にその電車を横目にして、走りたいという衝動に駆られた
まだ初速で遅い電車に勝てるかもしれないとも思い、走っていた
この時の僕は、もう周りの目など気にしていなかった