ぬるい炭酸と無口な君
本当の自分を見ることは不可能
「、、、」
鏡に映る自分は左右逆
本当の自分ではない
それはもはや他人
そんな鏡を黙って見つめる、、、
「むむむむむ〜」
私はお風呂場の鏡と格闘して1時間は経っただろうか
逆立ちしたり、鏡の端から覗き込んだり、はたまた鏡を綺麗に拭いてみたり
だが時間だけが無駄に過ぎただけだった
「うっわー!忘れてたぁ~」
自室に戻ると常温で置いたままにしていた炭酸が机の上にいる
それを口にする
「ぬるい、」
人とは不可能を可能にしようとする生き物
その行為はただ炭酸をぬるくするだけなのに、それでもしようとする
それが人である証
私は全てを理解し微笑む
「まぁいっか!私かわいいし」
8/3/2025, 12:35:03 PM