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2/26/2026, 11:22:44 AM

"君は今"

深く深い山の奥
澄み切った空気を通して空を見る

君は今どこにいる

わたしのちっぽけな問いに答える様に風が吹いて
周りの木々を揺らす

生まれる感情はわたしの心に積み上がり続け
ぽっかりと空いたそこを埋める

ここで君を想うのはこれで3度目
1度目までは、君は確かにここにいた

何もできず、ただ守られていただけ
悲しくなって、恥ずかしくなって、その場で蹲った

昨日降った雨のせいだろう
雑草は真珠の様な水滴を乗せ、土はそれを含んでいる

泥に塗れたわたしはいつになく相応しい

なかなかどうして、わたしは生きているらしい

君の代わりに。

2/25/2026, 1:17:18 PM

"物憂げな空"

晩冬の朝、窓に打ちつける雨音で目が覚めた
高い湿度を感じてやや憂鬱になる

体を起こして首を動かすと、時計は5:30を示している事を知る
早朝だというのに、空は泣くことで忙しい

ベッド横のカーテンを開け、流れる雨粒を見た
お前は何が悲しいのか、と問いかけてもただただ泣くばかり

私は身支度をして、外に出た

ザアザアと草木を濡らし、私が差している傘を通り抜けて脚に冷たい雨が伝っている

とっくに靴はびしょ濡れで、歩くたびに靴の中の水が揉まれるのを感じた

こんな雨の日は、私は決まって歌を歌う
傘の中でひとりきり、雨音で私の声などかき消される

空も私も、たったひとりでないている。

2/24/2026, 11:32:23 AM

"小さな命"

ある日、よくわからない生命体を拾った。

近くの公園の柵の上できょろきょろしているところを発見した

手のひらほどの大きさで、ふわふわしていて可愛かったのでうちに連れ帰った

突然連れ去られたこともあり困惑している様子でいた

何か食べさせておこうと思って、チョコが混ぜ込まれたパンをちぎって目の前に差し出す

警戒心など何処かに忘れてしまったようで、差し出したらすぐに食べた

そんなことをしていれば私に大層懐いてくれたようで、どんな時も暇があれば私の手に擦り寄って嬉しそうにしていた。

体温が高く、手を添えているだけで暖かかった

一体こいつはなんなのか
気になりはしたが、調べることはなかった

牛乳や果物なんかを私の手ずから食べさせた
どんなものでも物怖じせず嬉しそうに食べる姿が可愛いと思った


ある朝、そいつは動かなくなっていた。
拾ってから一週間後のこと。

持ち上げてみると昨夜より少し軽く、無機物の様な印象があった
冷たい体から、もう生きていないということを小さく告げられる

ゴムのように少し硬くなったそれを、気味が悪いと思ったことは、きっとおかしいのだと思う

私はそのまま家を出て庭先に手で穴を掘った

そっと穴の底に横たわらせ、両手で包み込む様に柔らかい土を被せた

手頃な石を見つけて、突き刺しておく


家の中に戻った時、確かにいつも通りになった部屋になったことを実感した。

2/23/2026, 10:54:29 AM

"Love you"

ある夜のこと、バスに揺られている私は独りだった

伝えたかった、伝えられなかった言葉が頭の中で溢れて止まらない

胸の中がいっぱいで満たされている
幸福感と圧迫感とが共に押し寄せる

窓の外には懐かしい通学路が広がり、焦燥感が一層湧きあがり眩暈がしてくる。

自業自得だ、独りで勝手に苦しくなって惨めになっているだけ

こんなことになるから最初から会えなければ良かったと思うのに、会えて良かったなんて思っているチグハグな心に追いつけない

でも、二度と会いたくなんてない
わたしの知らないところで、笑ってて

2/22/2026, 1:05:41 PM

"太陽のような"

燃え続けるのは疲れてしまう
ただの自己満足だったとしてもそれは変わらないこと

たくさんの空気を吸い込んで
誰にも聞かれないように細く細く吐き出して

そっと心の中で燻っていた本音を曝け出す


誰かに聞かれては、たまらない


ずっとずっと心の中で大切にしまい込んでいたそれを、
また、誰にも言えないまま

そっと心の奥にしまい込んだ。

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