6/24/2025, 11:09:45 AM
空はこんなにも憎たらしい。こちらの許諾も得ずに明日の天候を決め、それに人々が苦しもうが知らん顔で、責任さえ取らない。ならば死んでしまえとナイフを投げても銃弾を打ち込んでも届くことはなく、ただじっとこちらを見つめ、嘲笑っているかのよう。今日こそはと期待した自販機の4ケタ、8885。死ね。死ね。死ね。見てるんじゃねえぞ。
6/18/2025, 7:41:38 AM
届かないのに、部屋の隅で泣く。ギリギリと歯を食いしばり涙を落とす姿はまるで漫画の主人公と思う。誰かにこの涙を知られる事を望む気持ちも嘘ではないが、その瞬間これは演出の涙になるから、1人で毛布に包まって震えていた。嘘にしないために、1人で泣く。届かないから、部屋の隅で泣く。
6/6/2025, 2:35:46 AM
水たまりに映り込む空を見て初めて、雲の形の美しさを知る。見慣れた風景にあるものに、人はいつしか気がつかなくなる。世界から色がめっきり消えて、ようやく失くしたことに気がつき、「懐かしさ」という言葉で諦めを覆い隠す。
些細なことで、喜び、傷つき、怒る人間を世間は「繊細」「ナイーブ」と枠に当てはめて笑う。それでも、その感受性を握りしめていられたなら、つまらない大人になどなることなく死ねるのだろう。
6/4/2025, 2:24:47 PM
お別れに握った手は生ぬるく温度を伝えた。ずっと夢見ていた美しい右手は、なんと言うことはないただの人間の手だった。けれど、そんな腑抜けた手の温もりが、どうにも愛おしくなってしまった。離したくなかった。終わりたくなかった。愛になれないまま時間の切れた恋に、今も人知れず身をやつしている。
6/3/2025, 5:01:43 AM
ぽつぽつと雨が降り出したので、傘を差した。それを見た君も、鞄から折りたたみ傘を取り出して広げた。この恋はきっと叶わないことを知った。