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2/2/2023, 12:05:52 PM

   花にも花言葉にも詳しくはないけれど、
   この花の花言葉は知っている。
   単に、どちらにも「忘れ」という単語が
   入っているから覚えやすかっただけだ。
   「私を忘れないで」…か。
   その人の意識の中に、自分が存在している
   という事は、単純に嬉しい。
   いるだろうか、私の事を覚えてくれている人
   また、私に「自分の事を覚えていてほしい」
   と思っている人。

   できれば、「忘れないで。」と言わない、
   そういう縁を繋ぎたいものだ。

                「勿忘草」

2/1/2023, 12:36:13 PM

  子どもの頃は、どれだけ高く漕げるか、
  いつも友達と競っていたっけ。
  力いっぱい、膝を曲げて、
  なかなかの速さで漕いでいた。
  今にして思うと、あんなスピードで、
  よく怖くなかったものだと思う。
  まあ、それが子どもというもの。     
  危険の予知などせず、後先も考えず、
  ただ高く漕ぐ事に夢中だった。

  近所にある公園は、昔は遊具が結構あったが、
  老朽化なのか、どこかから苦情でも出たのか、
  いくつかが取り壊されてしまった。
  その中で、ブランコは今でも残っている。
  雪の多い地域だからなのか、冬になると、
  鎖を束ねて支柱に巻きつけている。
  子どもがふざけて乗らないようにだと思うが、
  雪がとけたら、また子ども達の元気な声が
  聞こえてくるだろう。
  かつての自分がそうだったように、
  子ども達も、その時をきっと楽しみに
  待っていることだろう。

              「ブランコ」

1/31/2023, 12:30:05 PM

 「青い鳥」という童話。
 お金持ちを羨む兄妹が、魔法使いに頼まれて、
 青い鳥を探しに旅に出るのだが見つからず、
 実は家にいた自分たちのハトがそれだった。
 詳しくは知らなかったのだけど、
 幸せは、意外と自分の近くにある、という
 話なのかな、と思った覚えがある。

 私が幸せを実感したのは、そう遠い昔の事では
 ない。
 病気をして、人並みの生活が出来なくなって
 それでも少しずつ良くなってきて、感情が湧き、
 人らしい生活に戻ってきた頃、
 眠れて、食べられて、動ける。これが本当に幸せ
 だ、とはっきり思った。
 これほど強く思った事は、後にも先にも無い。

 通院は、まだ続いているけれど、それから悪化
 することも無く、ずっと人らしい生活を送って
 いる。
 私は今、幸せだ。

              「旅路の果てに」

1/30/2023, 12:47:45 PM

    好意はあった。
    でも、好きにはなれなかった。
    「好きって言って。」と言われたけれど
    言えなかった。
    
    ごめんね。嫌いじゃないんだよ。
    ただ、自分に、あなたに、嘘は
    つけなかったんだ。
    あなたの気持ちには応えられなかったけど
    いやとか嫌いとかじゃなかったんだよ。
    それだけは伝えたい。

            「あなたに届けたい」

1/29/2023, 1:15:31 PM

  本やコミックスを読んでいると、
  また読み返したくなる文章やシーンに
  出会う時がある。
  時折りページをめくっては、泣いたり
  笑ったり。愛読というやつだろうか。

  いなくなった飼い猫をやっと見つけた
  飼い主の号泣シーン。「私の可愛い子…」と。

  探偵の助手が、その相手はヤバいから
  手を出すなよ!と探偵から言われ、  
  じゃあ足ならいいのでは?と蹴り上げ、
  「とんちやってんじゃねえんだぞ!
  学の無い一休さんか!」と。
  今でも笑ってしまう。

  心の病気を抱える芸人が、苦しみの中、
  大泣きしながら何とか仕事に行き、
  その日の夜中に、相方から来たFAX。
  「簡単なことはするな。つまらないから、
  俺もそれはしない」
  自死という言葉を使わなかった相方の優しさに
  それまでとは明らかに違う涙を流した。と
  記されている。

  人の心を揺さぶるのは難しい。
  何気ない言葉でも、自分の中に残るというのは
  とてもすごい事だ。

  また、そういう文章やシーンに出会いたいと
  思う。

              「I LOVE…」
  
  
  

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