まにこ

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8/11/2024, 9:36:56 PM

「○○」
優しい声色の男は幼子にそっと麦わら帽子を被せた。父親らしい彼は帽子の上からわしわしと子の頭を撫でる。子どもは不思議そうにその帽子のつばを触っている。麦のざらついた感触を小さい指で楽しんでいるようにも見えた。
澄み切った青い空、ソフトクリームを散らせたような入道雲が夏を連れてきた。蝉たちが腹いっぱいに鳴き、家の軒先に吊るされた風鈴が涼しげに揺れている。
「そら、アイスキャンデーだぞ」
男はしゃがみこみ、袋を破ってオレンジ色した棒アイスを子どもに差し出した。とたんに花が綻ぶように笑う○○。嬉しそうにそれを受け取り、パクリと一口齧り付く。
嗚呼、今年の夏も楽しくなりそうだ。男はいつまでも、眼下で小さく揺れる麦わら帽子を見つめていた。

8/10/2024, 10:35:49 PM

おセンシなお話を書いてしまったらそれが私の終点になるだろう。
今も自分の欲望と闘いながら何とか健全な道を選びつつある私である。
書く習慣アプリ様、いつも大変お世話になっております。
センシティブなお話可能なアプリの開発も御検討何卒よろしくお願い致します。

8/9/2024, 11:15:14 PM

あの日勇気を出して海に飛び込めなかったこと、素直に話を聞けなかったこと。
後悔というものは往々にして「やらなかったこと」に対してついて回るものである。
変に意地を張ってしまったり、臆病な自分が顔を出したり原因は色々あるが、それは後に必ずと言っていい程心に凝りが残るものだ。
もし海に飛び込めていたら、後から人生の宝箱エピソードの一つになっていたかもしれない。
もし素直に話を聞けていたなら、亡くなった祖父のエピソード話の一つとして花を咲かせられたかもしれない。
その時うまくできなくても何かしら人生に彩りを添えられるというもので。
余程倫理に反しているもので無ければとりあえず何事もやってみた方がいい。
これが私のン十年生きてきた人生観の一つである。

8/9/2024, 1:59:26 AM

好きなレターセットを選ぶ時はお花柄だったり、蝶々などのモチーフだったりする。
個人的にはあまりキャラクター物は好まなくて、なるべくシンプルに可愛いものが良い。
お手紙をいただく時も同じで、それが自分の好みの柄だと開封の時にいつもよりもワクワク度が高い気がする。
コラージュの時にもお花や蝶々のシールはアクセントになったり、綺麗を散りばめたりするのにとても便利だ。

文房具屋で蝶よ花よとレターセットを選んでいる人がいたら、それはもしかしたら私かもしれない。

8/8/2024, 3:39:30 AM

人生は選択の連続だ、と誰かが言っていたのを今も鮮明に覚えている。
よほど倫理的に道徳的に道の外れたもので無ければ、その選択はどれもが間違いで、どれもが正解で。
自分で選んだものが実は最初から決まっていたものだとしても、後で振り返った時に「それで良かった」と思えるような生き方をしたい。

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