夏野

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7/27/2023, 1:17:16 PM

『ハッハーっ!!少年よ!
お前は今日から神になるのだ!!』

ビシィッ!!っと音が鳴りそうなくらいに指をさされた。

突然現れた変人に、頭の中は「?」だ。
イケメンが、なぜか宙に浮いている。


「はぁ…、あんた誰? これ夢?」
辺りをキョロキョロと見回すと、全てが停止していた。時間が止まっている。「……マジ?」


『おいっ!少年よ!お前は選ばれたのだ!!
俺と来るしか選択肢はないぞ? なにせ俺は神だからなっっ!!!』
「あー、とりあえずその大声やめてもらえます?聞こえてるんで。」


『ハッハッハっ!! そう言われてもこれが俺の普通なんだ!慣れてくれ!』
「…。」(なんか全然神っぽくない…)


『どうした?わかったか? それなら行くぞ!』
「!!? ちょい待ちーーー!!!!!
オレが神になるって? わけわかんねぇよ。あんたが神様ってのも信じらんねぇし!」


『まぁそう思っても仕方ない。だが!! 俺様が神と言ったら神なんだ!! 今の人生は諦めろ!』
「……。まぁオレは親もいねぇし、今の生活に未練もねえ。わかった。これからは生まれ変わったと思ってやるよ!連れてけ!」


『ハッハーっ!! 言われなくとも!! さぁ出発だ!!!』

7/27/2023, 9:44:15 AM

人に優しくしよう。

誰かのため、 自分のため、

そんな考えはなくたっていい。



優しくされる、 その度に

自分も少し、 優しくなれる。



そんな『優しさ』ってやつは、

自然と 誰かの支えになってるんだから。

7/26/2023, 9:32:01 AM

――「『Bird Cage shop ~トリカゴノユメ~』?」

見慣れない看板に思わず声が出た。
町外れに新しいお店がオープンしていた。


ここ最近、魔法使いの間で自分のお店を出すことが流行っている。妙に雰囲気があるし、なんとなくここもそうかなって思った。

入ってみる。
謎めいた香りに鼻をくすぐられ、視界に洒落たアンティークな内装が飛び込む。至るところに鳥かごが置かれており、一番奥のカウンターに店主らしき女性が座っていた。


「いらっしゃい!」
「こんにちは。素敵なお店ですね…でも鳥かごのお店なんて珍しいですね。」

「そうでしょ~。私の趣味でね、鳥かご作り。ここにあるのは全部私の作品なんだ♪」
「そうなんですね。あの、お姉さんは魔法使いですよね? どんな魔法の鳥かごを?」


「ん~例えば…これはどんな大きさの物も入れられるから、ミニチュアを楽しんだり邪魔なものを入れてもオッケー!(笑)」

「そんでこっちは入れたものが浮くようになってて、中でフワフワ浮く様子が見れるよ。」

「あっちのカゴは水が入ってて、水中をアレンジ出来るやつだね。あと他にもいろいろ!」


「へぇー!おもしろいですね。見た目もオシャレだしどれか買っちゃおうかな~?」
「ありがとう♪気になったのがあれば言ってね。」


わたしの部屋でもトリカゴノユメをみるぞ☆

7/25/2023, 9:50:29 AM

――「よっ!相棒っ!今日も1日、よろしくなっ!」

ポンッと肩をたたかれた。
大声で他の皆にも挨拶をして回る彼は僕のバディだ。

お人好しでお節介、人懐っこくて、おっちょこちょい。でもやるときはやる男!
そういう人だ。

性格や考え方が真逆すぎて出会った頃は大変だったけど、今はもう彼以外の相棒なんてしっくりこなくなってしまった。


――「こちらこそ、今日もよろしくお願いします!」

そう返すのは俺のバディ。
相変わらずの真面目くんだなぁ~、もうちっとフレンドリーでもいいのに。まぁそれでこそ、こいつか。

顔良し、頭良し、運動神経も抜群!
物静かぁ~な性格で、めちゃくちゃ細かい。
でも良いやつだ。

始めは喧嘩ばっかで心配だったが、今じゃコイツ以外の相棒は考えられねぇなぁ~!仲良くなったもんだ。


――「よっし!そろそろ行くかっ!!」
――「はいっ!行きましょう。」

7/23/2023, 3:23:59 PM

花が好きだ。


生き生きと咲き誇る姿も


飾られたドライフラワーも


ラッピングされた花束も


栞になった押し花も


それぞれ形は違っても、美しいものは美しいのさ。

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