夏野

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7/23/2023, 8:21:24 AM

【視線の先には】

誰かが言ってた。
『目に見えるものが真実とは限らない』って。


どこかで読んだ。
『大切なものは目に見えない』って。


そうだね。きっとそう。


だから視線の先にあるのは………
ただの現実。

もっと感じて。もっと考えて。
自分と世界を繋いで。
そうすれば、心の視野が広がっていくよ。





【私の名前】

私はウサギのぬいぐるみ。
真っ白で、左右の耳の長さが違うのがチャームポイント♪

仲間と一緒におもちゃ屋さんに来たばかり。
どんな人がお家に連れて行ってくれるのかな。
楽しみだな♪


しばらく経った。旅立っていった仲間たち。
私はまだお店にいた。
おかしいな?私どこか変なのかな?不安が押し寄せる。
このままずっと…ひとりぼっちはさみしい…


―――「わぁ、かわいいウサギさん!お耳!わぁ~~!おかあさん、わたしこの子がいい!」

「名前もねえ、きめたっ! 白くてフワフワだから『ゆきちゃん』!よろしくね~!ゆきちゃん♪」


お店に来たツインテールの女の子が私を抱きしめる。幸福感に包まれた。

私はゆきちゃんになった。もうさみしくない。





【今一番欲しいもの】

真夏日の太陽は

アスファルトを焼いて

ジリジリと身体を焦がす。


乾いた地面に、

渇いた喉に、


冷たい水が  生命の源が  しみる。





【もしもタイムマシンがあったなら】

「タイムマシンなんて夢だな!もし未来で完成してたら、絶対に過去に来てるだろ。現代に未来人いないじゃん!」


「そうかなぁ。来てても秘密にしてるのかも?よく映画とかであるよね。過去を変えるのは禁止!って。だから誰にも言えないし、みんな知らないのかも」


「まぁ、その可能性もあるか…
お前はタイムマシンがあったらどうする?」


「僕は…特にどうもしないかな。
未来はこれからわかるんだし、過去も変えられない。なら今にいればいいかなって」


「はぁー?つまんねぇな!ま、お前らしいけど。俺ならちょっくら未来を冒険して、成長した男になって戻って来るぜ!」


「ははっ!君らしい」「おうよ!」


…ピピッ
『タイムマシンについての会話を検知。
内容を確認中…確認中……
問題なし。監視を続行します。』

現代の私たちは知らない。
どこかに未来人が仕掛けたシステムが存在しているということを…

7/19/2023, 9:49:26 AM

「お嬢様、お誕生日おめでとうございます!!
さぁ、お食事の準備が整いましたので、こちらへどうぞ!」
満面の笑みだ。


そう呼びに来たメイドは、うちに来てからもう長い。住み込みで働く彼女はいつも優しく、一人っ子の私にとって姉のような存在だった。

そう…
今まで当たり前すぎて気付かなかったけど、家族と同じくらい大切な存在になっていたのね、、、


よし、決めたわ。
「ねぇ、今年はお父様たちも海外でいないし、あなたも一緒に食事をしましょう!
私だけじゃ多すぎるし、それに…記念日は誰かと一緒に食べるほうが素敵でしょ?」

――笑顔がもう一度こぼれた。

7/18/2023, 1:10:20 AM

あ、懐かしい。

部屋を片付けていると見つかる、昔のあれこれ。


旅行のお土産のキーホルダー、祖父母にもらった謎の置き物、プレゼントのぬいぐるみ、友達と交換した手紙…などなど


過去の記憶がよみがえってくるね。

忘れちゃってることもあるけれど。

いろんな人に会いたくなる。


思い出のトンネルを通って、あの日に行けたらいいなぁ…なんて


遠い日に思いを馳せた。

7/16/2023, 6:08:15 PM

空を飛べたらなぁ…


――天使みたいに翼を羽ばたかせて。


――魔法使いのように箒に跨がって。


――超能力者みたいに念力で浮いて。


――サンタクロースのようにソリを操って。


――空飛ぶ国の末裔みたいに光る石を使って。


――ランプの魔神と出会った青年のように絨毯に乗って。


――宇宙人と友達になった男の子みたいに自転車をこいで。


――優しくて怠け者の少年のように秘密道具を頭に付けて。


ファンタジーって最高だね!

7/15/2023, 3:24:30 PM

「待てっ!!」


「待て待て待て待て…」


「待て、待て、待て、待て、」


「待て~、待て~、待て~~、待て~~~、」


「待って~、待って~~、待って~~、」


「待って~、待て~、待って~、待て~、」


「待て~~、待って~~、待って~~、まっ「ガウガゥッ!!」ガッガッ


もう待てないワンっっ!!!!!!!!

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