萌葱

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1/15/2023, 7:39:54 AM

一番知りたいことに限って「どうして」なんて誰にも聞けないし、多分聞いたとしても誰一人として、私が納得し、満足するような答えを返してはくれないだろう。

1/14/2023, 6:47:40 AM

夢をみている。
君が私の頭を撫でてくれている夢。君はまるで宝物に触れるかのように優しく髪をすく。

夢だということはすぐに分かった。君がまるで恋人にするように優しく触れてくれるなんてありえないから。

…いや、今の関係でも十分満足している。馬鹿なことを言って笑ってバシッと叩いたり叩かれたり。
それで充分、なのだけれど。

こんな風に優しく頭を撫でられるなんて、困ってしまう。この夢がいつまでも続いて欲しいと願ってしまう。

そのうち君は私の頭を撫でる手を止め、目を細め.柔らかく笑って
「好き」
と囁く。

なんて、甘ったるい夢なんだろう。
はやく、はやく夢から覚めてしまおう。これ以上、こんな夢が続くなら、現実に戻されたとき、きっとしばらくは引きずってしまう。

私は思い切り頬をつねった。

…気づいたら教室にいた。
そうか、机に突っ伏して寝てしまっていたのか。

私が伸びをするとぱさりと肩から何かが落ちた。
…男子の、ブレザー?…誰の?

不思議に思いながらブレザーの内側を確認すると、そこには君の、苗字が刺繍されていた。

それを見た瞬間に、あの優しく触れる大きな手だとか、「好き」と囁くちょっとだけ甘かった声だとかを思い出した。やけに、リアルな。

…まさか、まさかね。
…でも、でももしかしたら。
夢見たっていいのだろうか。すこしだけ期待してもいいのだろうか。
 


1/11/2023, 1:48:01 PM

今夜も月は綺麗だ。
煙草を片手にぼうっと月を眺めていると、冷たい夜風が頬を刺した。それから風は、私の髪を乱雑にもちあげ、絡ませる。
もう、冷たくなった頬を包んでくれる、乱れた髪を丹念に直し、撫でつけてくれる温かな手は無くなったというのに。
ああ、夜が酷く憂鬱だ。

ベランダで煙草を吹かしていると、あの人のことを思い出す。忘れたいから、煙草に頼っているというのに、これでは本末転倒だ。
思わず苦笑して、部屋の中にだらりと身を投げた。
あの人が居なくなった今、ベランダで煙草を吸う必要なんてない。あの人がこの部屋に足を踏み入れることなんて、この先絶対に無いのだから。部屋が煙草の匂いで満たされようが構わない。

「寒いでしょ、ごめんね」
と申し訳なさそうに、ブランケットを持ってきてくれ、肩に掛けてくれたあの人はもう居ない。
煙草が苦手なはずなのに、隣に来てくれ、一緒に月を眺めたあの人はもう居ない。
時折こちらを愛おしげに見つめ、微笑むあの人は、
もう……。

視界がぼやけ、ゆっくりと涙が頬を伝った。

綺麗な月を眺めるのも、あの人が隣に居てくれないと、まったく意味がなかった。
ただ、寒さだけが身に染みただけだった。

1/10/2023, 1:49:32 PM

心構えをする間もなく、あっと言う間に二十歳になっちゃうんだろうな。
まだ全然中身は子どもなのに。

1/10/2023, 7:32:56 AM

満月よりもどっちかっていうと三日月の方が好きかも

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