むらたま

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7/10/2024, 10:03:49 AM

目が覚めると中学生になっているのと、おばあさんになっているの、どちらがいいだろうか。
私は断然おばあさんだ。
自分の中学時代を思い出すと顔から火が出る程恥ずかしい。
おばあさんになってゆっくり、ゆったり過ごしたい。
残り少ない人生を毎日丁寧に暮らしたい。
感謝と愛情を込めて周りの人と触れ合いたい。

そんな私は少数派だろうか?

7/9/2024, 10:33:40 AM

私の当たり前があんまり世の中に通じないのが分かったのは社会人になってから。
学者の家で育った私は頭でっかちで、ややもするとストイック過ぎた。
周りの人が恋愛やアフターファイブを楽しんでいる時に図書館に行き、自炊をして早く寝ていた。
そんな自分は嫌いではなかったけれど、同僚との距離は広がるばかり。たまに誘ってもらってもひたすら疲れるばかりで楽しめない。
あなたは周りの人を下に見ている、と言う人もいた。そんなつもりはなかったのだけれど。

ある人に出会った。私よりふたまわり年上のその方は大きな神社の次男さんで、若い頃の苦労を越えた笑顔が印象的だった。お酒も好きだし、冗談も言う。だけど全く品位を崩さない。まわりの酔客を優しく嗜める。
こんな人になれたらいいな、と初めて思った。

まだまだあの方の様にはなれないけれど、人生に小さな灯りが灯った様で、私は少しだけ生きやすくなった。

7/8/2024, 10:37:15 AM

昔は街の明かりが灯る頃、憂鬱な気持ちになることが多かった。
美味しそうな夕食の香り。
帰って行くこども達。
きっとあの明かりの下で賑やかに夕食を食べているのだろう。
優しいお父さんとお母さんと一緒に。

歳を重ねて、どんな家庭もそんなに幸せでない事が分かってきた。
それと共に私が持っている小さなものがどれだけ大切か、分かってきた気もする。
明かりの下のこども達、大人達が今日の疲れを癒せますように。

7/7/2024, 11:42:33 AM

一年に一度逢えるかどうか。
一万年の寿命があったらどうだろうか。
毎年あの人に逢えるように。
祈り、願う。
久しぶりにあってがっかりされないように。
次に逢えるまで思いが揺るがないように。
磨きに磨きをかけた自分で逢えるように。
そして今年逢えなくても次の年まで思い続けるのだ。

今年の七夕の空は晴れている。
ふたりはどんな話をするのだろうか。

7/6/2024, 11:37:45 AM

あれは友達の思い出と言っていいのだろうか。
小学校低学年の時、掃除の時間に話しかけてきた子がいた。
膝も腕も傷だらけ。転んだんだ、と言っていた。
私の家に遊びに来たいと言うので放課後家に呼んだら、何時になっても帰ろうとしない。
親は怒って、その子の家まで送り届けようとしたけれど頑なに拒否する。
私は学校で初めて話しかけてくれた子とトラブルになって悲しかった。
母親が噂を聞いてきた。
その子は継母に暴力を受けている事。
大人しそうな子の家に居座って食事をしている事。
また遊びに来たいと言われたのを断ったら、二度と話しかけてくれなくなった。
そのうち学校からいなくなって。
施設に引き取られた、と聞いた。

同じ年のその子はちゃんと大人になれただろうか。
どこかで元気にしているだらろうか。

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