Ilove youと言ったら、君はどう思うだろう。
今までずっと君の恋を応援してきたけど
あいつは君が思ってるようなやつじゃない。
むしろクズだ。クズ中のクズだ。
君という人がいながら、他の女をたぶらかした。
あんなやつに君を奪われるのを、
指を咥えて見ているぐらいなら
僕と一緒に生きてよ。
僕にその美しい笑顔を向けてよ。
・・・そうかい。残念だ。
君はどこまでいっても一途なんだね。
ふふっ、そんなとこも大好きだよ。
じゃあ、地獄で会おうか。
ーザシュッー
君は、太陽のような人。
太陽のように笑う君。
その笑顔は、明るく僕を照らしてくれる。
あぁ、なんて輝かしいんだろう。
愛しているよ。
・・じゃあ、なぜこんなことをするのかって?
ふふっ、さすがにお天道様でもわからなかったか。
僕もよく太陽のようだと言われるのだけれど、
それは皆んなの全くの見当違いだ。
太陽はね、夜にはいらないんだよ。
僕は、君が時折見せる儚さや、暗い顔に
魅力を感じたんだ。
太陽の美しさの本質は、
表面に沸く恐ろしいマグマだということに、
皆んな気づいていないんだ。
絶望にこそ、死にこそ、魅力がある。
普段明るい人ならなおさらね。
さぁ、もっと君のその顔を見せておくれよ。
愛する人に殺されそうな時、君は何を思う?
後悔?それとも・・憎しみ?
君のような太陽が沈み、覆われ、
暗雲と月に満たされた夜がやってくる瞬間は、
この世のどの言葉を使っても表せないほど美しい。
あぁ、心が躍るようだ!
君は・・どんな月食を見せてくれるんだい?
・・・ふふっ、やはり君は美しい。
夜の者通し、末長く愛し合っていこうね。
0からのスタートを切るために
何が必要か、知っているか?
それは、勇気でもなく 覚悟でもない
〝無”だ。
友人も、お金も、家も、家族でさえも、
〝無”に帰す。
それがどんなに大変なことか、虚しいことかも
わかっていないくせに
高校デビュー?社会人は新しいスタートを?
馬鹿馬鹿しいったらありゃしない。
お前達は知らないだけだ。
0というものがいかに恐ろしいかを。
少なくとも私は、
0からスタートなんてそんな恐ろしいこと
とてもじゃないけど口にできないね。
もとから0の人間からしたら、ね。
それでも、こんな話を聞いてもまだ、
0からスタートしたいと言うほど
追い込まれているのなら
私は止めない。どうぞご勝手に、
私と同じスタートラインに立ってくれ。
同情は嫌いだ。
だってそれを「嬉しい」って、
認めるってことは、
自分がその人より下だって認めるのと同じでしょ?
「大丈夫?ひどいよね、あの子達」
じゃあ、なんであなたも笑ってたの?なんで助けてくれなかったの?
「ひとり親って貧乏でしょ?お金足りてる?少しだけど分けてあげようか?」
ひとり親の私達家族は、あなたがいなきゃお金も稼げない、やってけないってこと?
「可哀想に。今まで辛かったね」
あなたに何がわかるの?私の身に今まで何が起こったかなんて、ほんの一欠片しか知らないくせに。
「うるさい」「関係ないでしょ」「放っといてよ」
そう言うと、皆んな離れていった。
自分は悪くない、仕方ないんだって言い聞かせる道具にしないで。
優越感に浸るために、優しいって周りにアピールするために、優しくされるぐらいならいっそのたれ死んだ方がマシ。
安い同情で、「可哀想」の一言で片付けられるほど、私の苦労・・人生は安くない。
そうやって疑心暗鬼になって、周りを拒むほど、私の中の黒い感情が大きくなっていく。
本当はわかってる。優しい言葉に助けられたこともあるって。でも仕方ないじゃん。今更・・素直になんてなれないよ。そしたら今までの私を全否定することになってしまうから。
ねぇ、あなたもつい同情してしまうなら、心に留めておいてあげて。「可哀想」とか「助けてあげる」とかそんな一言一言に傷つくんだ。
心無い同情で、むやみに私達を傷つけないで。
あなたは人の死に触れたことがあるだろうか。
私が初めて〝死”を目の当たりにしたのは、6歳。
小学校に上がったばかりの時だった。
紅葉舞い散る秋季。祖母の死期が近いという知らせを受け、母と共に田舎の実家に行った。大人が何か深刻そうな顔で話している間、私は祖母が横たわっている部屋にこっそり入った。
祖母はまるで、枯葉のようだった。夏に遊びに来た時は、あんなに元気そうだったのに。人間、こんな短期間でここまで弱々しくなれるのかと思うと、変な気分になった。
人の命は、木のようだと思う。初めは若葉から、やがて幹は太くなり、葉をつけ、花を咲かせる。そしてひっそりと散っていく。
どんなに美しい花を咲かせても散る時はどの木も同じ容貌になるのと等しく、人間もどんなに栄光ある生を送っても、死ぬ時は人間として儚く散るのだ。
これを人の尊さというべきなのか、はたまた愚かさというべきなのか。その結論に至るのはきっと、私が枯葉になる時だろう。