人と人との繋がりに絶対はない
僕たちだって、
切ろうと思えば何時でも切れる、脆い繋がりだ
だからこそ、その日が恐ろしい
僕が価値を見出せてない僕を
皆がいつ切り捨てたっておかしくない
文句は言えない
その些細な絶望が積み重なり、
いつか僕の核となっている繋がりすらも
容易に絶たれたら、と思うと
僕は、独りでは生きられない弱い生き物だから
だから、せめてそのいつかがくる覚悟をしておこう
いつでも言えるよう、
笑顔で、手を振れるよう
夢の中で、何度も練習するのだ
最後はきっと、歌うように軽やかに、この言葉で。
『LaLaLa GoodBye』
息を、吸う。
肺を覆うような、じっとりとした重みのある空気が、
ようやく軽くなって、香ばしい匂いがした。
異常だった生活が揺れながら戻るような、
なんだかむしろ寒いような、
次の季節が始まる。
曇り空、だけど。
だからこそ、軽やかな気持ちになれる
空気を運んできてくれた。
どうか、この穏やかな日々が
もう少しだけ続いてくれますように。
『cloudy』
脳裏に焼き付く思い出は、
何故か夏の記憶が多い。
その中でも、
毎年必ず思い出す夏がある。
校舎のベランダ、
人気のない駐車場。
茹だる暑さの中、
あの子と交わした言葉。
その日はとても暑いにもかかわらず
僕らは大人に隠れて
寄り添って話していた。
今思い返せば
あの子はもしかして、
と思うことがある。
まだ幼かった僕は、
あの時の感情に名前がつけられずにいて
その存在に気づくことさえできなかった。
夏は人をおかしくする。
きっとあの日も
暑さでどうかしていたのだろう。
それでも僕は、
一生あの子のことを
あの暑い日のことを
忘れられずにいるのだろう。
『あの日の景色』
約束された未来はないけれど
すべてを変えるようなハプニングにも満ちていない
退屈で不安定な日々のなかで
僕はただ心の赴くままに歩きたい
いつか歌われたように
揺らがぬものがここにあるかは分からないけれど
思うがまま進んだ先で、この道を振り返ったら
積み上げた「僕」が見えてくると思うから
『まだ見ぬ世界へ!』
僕たちに、絶対はない
きっと何かが起きれば
簡単に崩れてしまうような在り方
ただの口約束で共にいるだけ
だからこそ
僕は時々思ってしまうのだ
君がずっと傍にいてくれるための
絶対を求めてしまうのだ
身勝手な願いを
心に留めておくことだけは
許してくれないか
『どこにも行かないで』