南風

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12/5/2024, 12:32:01 PM

温もりの無い寝具に身を委ねて、死んだ様に眠りに就く。
まるで空気の抜けた風船の様に、萎んでいく身体を誰も受け止めてくれはしない。
泣きたくなる程孤独な夜。
ふっと目を開けると、窓から陽気な音楽が漏れ入ってくる。カーテンを開けて外を見ると、泣きたくなる程の陽気な日差しと音楽が差し込めて来る。
又、陽気な今日がやって来た。

12/3/2024, 10:49:00 AM

駅の別れは何歳になっても悲しいものだ。プラットフォームに立つ人を見て、又涙が込み上げる。
今度は何時会えるかも分からない、もう会えないかも知れない。感情が溢れ出して、涙が止まらない。
心が一言呟く、後何回一緒にご飯食べれるかなと。
帰ろう、帰って来よう側居られるように!
もう、さよならなんて言わなくて良いように。
又、明日ねと言えるように!

12/2/2024, 11:49:08 AM

パラパラと雨粒が顔に降りかかる、冷たい雨粒と温かい雨粒。温かい雨粒なんて有るだろうか、あーそうか私の涙か。この世界には、たくさんの人が居るのに。今、私はたった一人もう限界なのだろう。天の雨粒と心の雨粒が、身体の雨粒に限界を知らせる。止まれ、そして休みなさいと。少しの休憩が貴方を救う。

11/30/2024, 12:42:24 PM

母が死んだ高齢だから、覚悟はしていたつもりでもやはり悲しい。悲しいと云うよりも寂しい、無条件で私を甘やかしてくれる人が居なくなった。部屋でぽっんと座っていると誰も、お茶でも飲む、何かあったのと聞いてくれる人は居ない。私の哀しみオーラに気付いて、愛犬がすり寄ってくる。泣かないでと云うように遠吠えする。

11/29/2024, 11:16:10 AM

コートの襟を立て、背筋を真っすぐにしてヒールを鳴らして歩いている私。
風は冷たく吹き抜けて行く、見上げれば木々の間から見える空は灰色。そろそろ冬がやって来る。冷た過ぎる風に、もう側に居ることを知らされる。
冬は嫌いでは無い、あのきぃーんとした張り詰めた空気。暮の差し迫った雰囲気、大人達の忙しなさ。そして白い雪、切なくなるような恋しくなるような郷愁。空を見上げ
、もう積もっているだろう雪を想う。

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