茹で落花生

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12/28/2025, 11:12:21 AM

それは、途方も無い心の旅路。

毎日、毎日、旅をしてきた。
人を信じる為とでも言おうか。

だが、どれだけ旅を続けても、
答えが明らかになることはないだろう。

そう決まったと言うわけではない。
薄々感づくのだ。

この旅が終わらない限り、
私は孤独だろう。

心の旅路に終わりは見えない。


男の日記には冷たく、どんよりとした文章が
書き綴られていた。

12/27/2025, 12:02:49 PM

人の心は凍てつく鏡。
と、男は言った。

人という生き物は恐怖、悲しみ、怒りといった
凍りついた感情の際に、本性がよく見えるという。

男の言葉を理解するものはいないだろう。
なぜ理解する必要がある。

私の手は血で汚れている。
興が醒めたではないか。

取り調べは暫く休憩しよう。

12/26/2025, 12:56:13 PM

美しい雪明かりの夜の事。

一匹の子鹿がおぼつかない足取りで
何処かへと向かっている。

だが、すぐに倒れた。

誰かが悲しむわけでもなく、
弔うわけでもない。

あるのは美しい雪明かりの夜だけである。

12/25/2025, 4:38:18 PM


その墓には一人の男が入っている。
だが名は刻まれていない。

誰も彼の名を知らない。
話によれば、彼は神父だったとのこと。

妻や子を持たず、裕福でもないが
毎日祈りだけは捧げていた。

人と関わることも無く、誰も関心を持たず、
今や名もなき墓となった、
孤独な人。

そして、その墓の前で別の神父が祈りを捧げている
彼もまた孤独な人だ。




12/24/2025, 10:41:11 AM

男はあの遠い日のぬくもりを忘れることができない。

彼はその日始めて本当の安息感を得た。
金木犀の木の下での出来事である。

秘色色のドレスを着たあの女性を。
名すら知らず、会ったのは一度だけだというのに。

時は流れ、
街を去る電車の窓から金木犀の木が見えた。
そこには誰もいなかった。

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