聖なる夜。
男はおそらく凍えながら、
去年のクリスマスを思い出しているだろう。
モミの木は美しく飾り付けられ、
"きよしこの夜"を歌う聖歌隊。
そして、ディナーテーブルの真ん中には
キャンドルが置かれ、火がゆらゆらと揺れている。
家族団欒で過ごした日を。
男はこんな事は予想もしていなかった。
将校が笛を咥える。
敵陣地への突撃の合図なのである。
笛がなる前の静寂。
そして笛が吹かれた。
彼等は死ににいくようなものなのだ。
同刻
上層部はクリスマスを祝っている。
テーブルの真ん中にはキャンドルが置かれ、
火がゆらゆらと揺れている。
気づけば私は回廊にいた。
なぜこんな場所にいるのかはわからない。
あたりは真っ暗で左右のろうそくが、
石畳の通路だけを照らしている。
それは地平線の向こうまで続いているように見えた。
しばらく歩くと中年の男が立っているのが見えた。
すると男は言った。目を合わせずに。
「お前は悪魔の子だ」
何を意味しているのかはわからなかった。
しばらく歩くと今度は女性が立っていた。
彼女は言った。目を合わせず。
「お婆ちゃんが逝ったんだって。」
何を意味しているのかはわからなかった。
また歩く。
どこに向かっているのか、
なぜ歩くのかもわからず。
足音はしない。疲れもしない。
それからも大勢の人に出会った。
小さな男の子、若い女性、
老人、老婆、新生児。
ついに、終わりへとたどり着いた。
そこには男が立っていた。
「まだわからないか?」
彼は私の目を見つめながらそう言った。
卒業。
結局の所自分にそのような勇気はなかった。
3年間に幾度もチャンスはあったはずなのに。
あの子への降り積もる思いを抱えながら
ここを去るんだ。
でも彼女は何も知らない
公園のベンチに一人で座り風を感じていると
昔の事を思い出す
ここの公園でよく友達と遊んでいた
悩みなんてなくて誰の助けも必要なかった
新しい事にも恐れずに挑戦できていた
今じゃそんな自尊心なんて消え去ってる
助けが必要なんだ
誰でもいいわけじゃないけど
誰かの助けがほしい
助けてほしい
またあの頃のような気持ちを取り戻せるように
不登校だった
辛かった
それでも親は行きたいときに行けばいいって言ってくれたし
カウンセラーの人や先生方も自分なんかのために
色々してくれた
保健室登校だが足を運び勉強をするようになった
その甲斐もあってか高校に無事進学できた
今までの生活が嘘みたいに毎日登校している
正に夜が明けたんだ