気づけば私は回廊にいた。
なぜこんな場所にいるのかはわからない。
あたりは真っ暗で左右のろうそくが、
石畳の通路だけを照らしている。
それは地平線の向こうまで続いているように見えた。
しばらく歩くと中年の男が立っているのが見えた。
すると男は言った。目を合わせずに。
「お前は悪魔の子だ」
何を意味しているのかはわからなかった。
しばらく歩くと今度は女性が立っていた。
彼女は言った。目を合わせず。
「お婆ちゃんが逝ったんだって。」
何を意味しているのかはわからなかった。
また歩く。
どこに向かっているのか、
なぜ歩くのかもわからず。
足音はしない。疲れもしない。
それからも大勢の人に出会った。
小さな男の子、若い女性、
老人、老婆、新生児。
ついに、終わりへとたどり着いた。
そこには男が立っていた。
「まだわからないか?」
彼は私の目を見つめながらそう言った。
12/22/2025, 12:40:14 PM