かなで

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4/1/2024, 10:34:46 AM

エイプリルフール

今日一日は、ネットニュースやSNSも
家族LINEでさえも一瞬、疑心暗鬼フィルターが
自然発動する日

SNSがない時代の、
必死で前夜考えたであろう友人の、
クスッと笑えるエイプリルフールネタが今は、
ただ、ただ、恋しい。


3/29/2024, 2:07:45 PM

ハッピーエンド


「ハッピーエンド」の物語りより、
「アンハッピーエンド」寄りの物語りに私は惹かれる。

「ハッピーエンド」の枠から少し外れた人物の方が謎めいていて印象に残りやすく、私には魅力的だったりする。

「ハッピーエンド」

私にとっては、高嶺の花だ。

ゲームでいうと、「ハッピーエンド」を迎えるためには、分岐点が何よりも大事だ。
レベルが足りていなかったり、選択肢をひとつでも間違えると辿り着けない。
でも、ゲームだから、やり直しがきく。
セーブデータがあれば、そこからやり直せる。

しかし現実世界の人生で、過去に戻ってのやり直しは一切出来ない。
その時々のルート変更は可能だが、まさに一瞬一瞬は一発勝負だ。

どういった人生を歩めば、「ハッピーエンド」と言えるかは誰にも分からない。

個人個人で何が幸福だと思えるのか、基準が違うからだ。


私は「ハッピーエンド」の方より「アンハッピーエンド」に少し傾いたくらいの人生が似合うと思っている。



幸福の頂点のあとが何かいつも怖いから。

目の前が緩やかな登りかも?くらいが私には丁度いい。









3/28/2024, 1:27:45 PM

「見つめられると」



信号が赤に変わった。

交差点の向こう側に、見覚えのある姿が目に入った。

特徴的な外見だから、すぐに分かった。


……何故、この確率を疑わなかったのだろう。




見るわけない、分かるわけない。




なのに、




視線が交わった。


貴方に見つめられると、途端に緊張が走る。

息を呑んだ。

知りつくしている視線だった。

貴方に見つめられると、あの頃の熱が甦りそうで怖い。


今、私の表情を映し出すモノは何も無い。

どうか、どうか、浮き上がっていませんように。

貴方の視線は簡単には避けられない。

この距離の無意味さが身に染みる。

何故、無駄に視力がいいのよ。

ただ、最後に見かけれたらいいな、くらいだったのに。


信号が青に変わった。

目を逸らし、あたかも何でもないかのように人混みに紛れて、そのまま直進する。

距離が近づいてくる。

斜め前方から鋭い視線を感じる。

……別の痛すぎる視線もあえなく喰らう。

迂回せずに慣れたルートで帰ればよかったのに。

自分の微かな欲求に忠実に従ってしまった罰なのか。

貴方の香りに混じって、知りない芳醇な香水の香りが届いた。


貴方は、もう私の手の届かない位置にいるのだから、そろそろ自覚してください。


いや、わたしもか。

……見つめたって、もう無邪気な頃の私たちには戻れない。


貴方の隣りに近づくことすらも叶わない。

貴方の見つめるべき相手は、貴方のその真横に居る。





振り向くな、わたし。










2/18/2024, 2:21:20 PM

今日にさよなら


何気なしに起きた朝

いつもの、ルーチンをこなす

今日までの期限がないかチェック

そろそろ冷蔵庫を伺い、中を盛るために買い出しへ

ようやくコーヒータイムかと思ったら

デスクの上は 娘からのこれみよがしなラブレターの山

赤ペンと付箋が踊り出す

人をダメにするソファに埋もれた息子

読書の世界に旅立って帰還拒否

反対側を見渡せば

あちらは宿題と称してタブレットで何やら開拓三昧




「 今日」という日も、もうじき役目を終える

何気ない日常の「今日 」に

心からの「さよなら」と

平穏に終えることが出来た「ありがとう」を



でも、願ってもいいだろうか

「明日」への「少しばかりの希望(期待)」を





2/13/2024, 1:49:13 PM

待ってて


10代の頃は早く大人になりたかった

20代の頃は仕事して良い人と巡り会って結婚したかった

30代の頃は一日に僅かでも自分時間が作れるのが目標だった

40代の今は気難しい思春期に入りかけの子と日々格闘という精神的修行に入ったばかり......

まだまだ、人生の長い長いトンネルの途中

与えられる、守られる側から

与える、守る側へ自分の立ち位置が置き換わり

まだまだ、数え切れない事と遭遇していくのだろうな

良妻賢母なんて初めから目指していないけれど

最期に「貴方から産まれて良かった」と

少しでも思ってもらえる母になりたい

それまで、見守って待ってて、私のお母さん

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