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ハッピーエンド


「ハッピーエンド」の物語りより、
「アンハッピーエンド」寄りの物語りに私は惹かれる。

「ハッピーエンド」の枠から少し外れた人物の方が謎めいていて印象に残りやすく、私には魅力的だったりする。

「ハッピーエンド」

私にとっては、高嶺の花だ。

ゲームでいうと、「ハッピーエンド」を迎えるためには、分岐点が何よりも大事だ。
レベルが足りていなかったり、選択肢をひとつでも間違えると辿り着けない。
でも、ゲームだから、やり直しがきく。
セーブデータがあれば、そこからやり直せる。

しかし現実世界の人生で、過去に戻ってのやり直しは一切出来ない。
その時々のルート変更は可能だが、まさに一瞬一瞬は一発勝負だ。

どういった人生を歩めば、「ハッピーエンド」と言えるかは誰にも分からない。

個人個人で何が幸福だと思えるのか、基準が違うからだ。


私は「ハッピーエンド」の方より「アンハッピーエンド」に少し傾いたくらいの人生が似合うと思っている。



幸福の頂点のあとが何かいつも怖いから。

目の前が緩やかな登りかも?くらいが私には丁度いい。









3/29/2024, 2:07:45 PM