ジーキャー

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12/15/2024, 11:07:25 AM

 雪を待っている。降ってくれるのを。それしかできないから。
 この地域には雪がめったに降らない。降ったとしても積もることはない。
けれども、雪が降れば心が嬉しくなる。寒いのは嫌だけども。
 雪を待つ。それはどうしてだろう。心が何故かワクワクしている。
風に舞う雪を見て、きれいだと思いたいからかもしれない。後でどんな結果になるかは分からないとしても。
 雪を待つ。それは再会を願ってのことなのかもしれない。遠くへ行った想い人との約束を果たすために。例え幾度の季節を巡るとしても。 
 雪を待つ。雪だるまを作りたいから。だから、積もってほしいと思ってしまう。叶わない願いだとしても。
 寒さ満ちる静かな夜に願うのは積もってほしいという願い。
それは叶わないものだとしても、叶ってほしいという気持ちがある。
 雪を待つ。ただ静かに。幻想の中だとしてもーー。

ーー人は願わずにはいられないのかもしれない。矛盾を孕むものだとしても。
 子供のように無邪気さをみ持つことは純粋さの表れでもあるのかもしれない。
 かつての子供たちは大人になり、やがては老いていくのだろう。その時にこそ、子供の頃に持っていた純粋さを取り戻せるのかもしれないのだからーー。

12/14/2024, 11:09:30 AM

 冬の木々を纏うのは人工の光。考えられた配置は色とりどりの光を放つ。
 イルミネーションの光は誰に向けて輝いているのだろうか。暗闇の夜を照らすためだけに、冬の時にしか存在できないもの。
 だけども、駅前から離れてしまえば、闇夜の時が始まる。
 暗い道を歩いて帰路に向かう。その足取りは軽いのか。それとも重いのか。それは誰にも分からない。
 寒さから吐き出る白い吐息。足取りは帰路へと急いでいる。
 早くこの寒さから抜け出したいとばかりに。
 暖かい我が家へと帰っていく。
 駅前を照らすイルミネーションの光は、闇夜の道を照らし出すことは叶わない。
 わずかに電灯の光が照らす道を人々は駆けていくーー。

12/13/2024, 10:04:42 PM

 何も無い小部屋に何を置くか。それは一つの悩みである。
 ただ単に物を収納する。それだけでは無難だとしてもつまらない。
 せっかく空いたスペース。収納する物が無ければ、どうすれば良いのか。活用を考える。
そして、考えて出た結論は隠れ家にすることだった。
 一人暮らしで賃貸アパートのなか、隠れ家を作りたくなっている。それは一つの衝動に近いものがあると言えよう。
 結論が出たなら行動に移すのみ。S字フックにラティスを引っかけ、そこに造花の花や蔦を這わせ、色彩を加える。
照明はランタンで。フローラの消臭剤で良い匂いを。マットを敷き、クッションを置く。
 そうやって出来上がったのが、押し入れと言う小部屋に作られた隠れ家である。
 ただそこに居るだけ。フローラの匂いが満ちる暗闇の中、呼吸するのも良い。ランタンの明かりで書き物をするなどもできる。
マインドフルネスのために使うこともできる。
 そうやって、押し入れの空きスペースに愛情を注ぐようにして作り上げた。それは誰にも邪魔されない。暗闇に愛を注いでいくのもまた一興。
 さて、隠れ家に籠もって、暗闇を味わおう。狭くて暗いものだとしても、それが一つの胎内回帰でもあるのだからーー。

ーー押し入れを使った隠れ家。それは暗くて狭いもの。しかし、ある種の胎内回帰でもあり、心が落ち着く場所でもある。暗さと狭さの融合がもたらすものだとしてもーー。

12/13/2024, 7:55:23 AM

 心と心を繋ぐもの。それもまた心ではないだろうか。
 言葉にしたもの。それを心から想う気持ちがあるのなら、それは心となる。
 繋ぎ止める言葉は温かいものであるべきである。冷たい言葉には、どんなに想いを込めたとしても、繋ぐ力はそこには無い。
表面的なものでは、あっさりと離れてしまう。ゆえに深いところから繋ぐべきではないだろうか。
 自分の幸せばかり追求するのではなく、他人の幸せを追求する。
自己犠牲的とも言えるかもしれない。しかし、自己犠牲に勝る愛はどこにあると言えるだろうか。
 心と心を繋ぎ止めるのは深い愛からくる心からのもの。それこそが自己犠牲的な愛である。
 それは私が勝手に思っているものであって、一般的なものではないかもしれない。
けれども、それに勝る愛を私は知らない。学んでもいない。
 故にこそ、自己犠牲的な愛は心からのものであり、心を繋ぎ止める力を有しているのであるーー。

ーー心と心を繋ぐのは、温かいものであり、心からのものでなくてはならない。
 例えそれが、純粋なものであったとしても、歪んでいたとしても。
 心を繋ぎ止めようとするものであるがゆえに、必死になるだろう。
 スマートに繋ぎ止めるか否かは、あなたが繋ぎ止めたい心に左右されるのだからーー。

12/11/2024, 11:14:06 AM

 大丈夫。平気。けれども、体調不良は続いていて。
ストレスから来るもの。だけど、発散する方法が無くて、溜まりゆくばかり。
なんでもないフリをして、自分を誤魔化していて、自分のことなのに見てみるフリをして。
遂には、病気を切っ掛けにして潰れてしまった。
 求めて、求めて。でも、行動に移せなくて。早く移していれば結果は違っていたのか。
それは誰にも分からない。ただただ、不調を誤魔化し続けて、遂には来てしまった。
もはや、誰も信頼できない。医者ですら同じ。誰も見てくれない。だから、闇を抱えてしまった。
 できるからじゃない。できるからって、人を見ない理由にはならない。死を求めさせる環境にしたのは、向こうだ。
これは責任転嫁か。否、正当なる糾弾の火矢である。ゆえに燃えてしまえばいい。何もかも。
 離れた結果。大地の休息は戻ってきた。元々は私のもの。私のものを奴等は勝手に奪っていった。それが戻ってきた。傷だらけになって。
 なんでもないフリをして、身体はちゃんと反応するもの。それを私は知った。
死を求めたくなる環境なんて、おかしい。生贄にしてまで繁栄したいのか。ならば、生贄などいなくなってしまえばいい。
 崩壊の音色は鳴り響いた。七連の鐘の音色は鳴り響いた。
それは、望まれた未来を崩壊させるもの。繁栄する未来を砕くもの。廃墟のぬるま湯の完成だ。冷めゆくばかりで温まることは決してできないのだからーー。

ーーそれは過去の境遇を書いたもの。現在は大地の休息を得られている。太陽の休息も同じく。
なんでもないフリをして、自分を誤魔化すべきではない。不調を探り続ければ、解決の糸口は掴めるはずなのだ。
 奴等は盲目を愛していた。そのベールが剥ぎ取られたに過ぎない。影響が大きくなったところで、打つ手は生じ得ないのだからーー。

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