冬の木々を纏うのは人工の光。考えられた配置は色とりどりの光を放つ。
イルミネーションの光は誰に向けて輝いているのだろうか。暗闇の夜を照らすためだけに、冬の時にしか存在できないもの。
だけども、駅前から離れてしまえば、闇夜の時が始まる。
暗い道を歩いて帰路に向かう。その足取りは軽いのか。それとも重いのか。それは誰にも分からない。
寒さから吐き出る白い吐息。足取りは帰路へと急いでいる。
早くこの寒さから抜け出したいとばかりに。
暖かい我が家へと帰っていく。
駅前を照らすイルミネーションの光は、闇夜の道を照らし出すことは叶わない。
わずかに電灯の光が照らす道を人々は駆けていくーー。
12/14/2024, 11:09:30 AM