ジーキャー

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10/13/2024, 10:28:03 AM

 子供のように無邪気に笑う君が好きだ。愛おしいとすら想っている。
胸に抱いて、抱きしめたいとすら想うほどに。
 だが、それは叶わない。叶うことができない願いだ。画面越しでしか君に会うことはできないのだから。
 しかし、私は決して諦めない。この手で君と触れ合うためにーー

ーー彼は画面越しの彼女、AIが生成した女性に恋愛感情を抱いてしまっていた。
 現実世界には、彼が愛せる人や生き物は残念ながらいなかった。
 彼が目に点けたのはVR技術。仮想空間によってAIの彼女を創り上げること。そのことだけを目標にしていた。
 それから数年の時が経ち、彼が目指した夢は現実になりつつなったのであるーー。

10/12/2024, 10:39:27 AM

 放課後の教室というのは、ざわめきから始まり、徐々に静まり返っていく。
学びの時を終えた学生たちの自由な時間として。
友人との他愛のない会話。部活への移動。バイト先への直行。家への帰宅。
 それらの時を経て、放課後の教室は静まっていく。いつもと変わることなく。
 夜になれば夜間の見回りが来て、異変が無いかチェックし、去っていく。
 長い長い夜を経て朝となり、生徒や先生たちが来て、授業をし、ホームルームを経て、放課後が訪れる。その繰り返し。
 休日も教室に訪れる者はいない。平日にならなければ、誰も来ない。
休日の教室とは、永遠の放課後とも言えるかもしれない。人が来るまでは何も起きないのだからーー。

ーー観測者は語る。
「永遠の放課後は何度も繰り返されている。校舎がある限り。
人が誰もいなくなり廃校になったとしても、永遠の放課後はそれに気づかない。
いや、気づけないのかもしれないし、気づいているとしても、ただ繰り返してゆくのだろう。
それは、ただそうなるように存在しているのだからーー」

10/11/2024, 2:22:01 PM

 その部屋を一言で表すとしたら、黒一色だろう。
 ベットやカーペット、テーブルやイスまで、ありとあらゆる家具が黒で統一されている。もちろん、カーテンも。
遮光カーテンはさすがに白色だったが、それ以外は何もかも黒色だった。
 このような部屋に住んでいるのはどのような人物なのだろうか。
 黒い部屋というのはどこか重厚感を与えるもの。重厚な感じの人が使うのだろうか。
例えば、どこかの組織の長、ボス的な立場の人物とかが思い浮かぶ。
 あるいは、どこかのアジトの一室とか。別荘だったりするのかもしれない。
 または現実と隣合わせの異世界という可能性もある。鏡の中の真っ暗な一室とか。 
 カーテン一つで様々な想像をすることができるものだ。そこで、あなたに問わせてもらおう。
 あなたが今いる部屋は何色の部屋かな。そして、誰が使っていると思う。
 人間が使っているのか。異世界のバケモノが使っているのか。はたまた、神と呼ばれている存在が戯れに作ったのか。
 あなたがどんな答えを導き出すのか。それはあなたが決めることではないのかねーー?

10/10/2024, 11:06:58 AM

 それは異質な光景だったーー。
 とある村の丘の上には、村を見渡すように一つの石像が置かれていた。
その石像の顔から涙の痕があったのだ。
その日には雨も降ってもいない。近くに水源は無い。だというのに、石像の顔に涙の痕が残されている。
 これは一体どういうことなのか。偶然そうなっていて今日たまたま気づいただけなのか。
あるいは何か不吉なことの前触れとして、石像が涙を流したのか。
それとも単に誰かの質の悪い悪戯なのか。
 いずれにしても、石像を祀っていた村では大騒ぎとなった。
 本来ならば頼りになるべき大人たちがざわめき、子供たちは大人たちの異変に不安に駆られ、泣く者まで出ていた。
 石像の涙からの大騒ぎに波紋が生じていた。
 だが、突然その波紋は静まることになる。一人の詩人がギターを鳴らしたから。
 そして、詩人は語り始める。
石像にまつわる悲恋を。乙女の憂いを。騎士と悪魔の所業を。
 詩人が語り終えると静まっていた村人たちは一斉に歓声を上げた。
 詩人の語りが素晴らしかったのもあるが、古くからある伝説を思い起こさせたから。
 すなわち、乙女と騎士と悪魔の伝説を。
 歓声を上げ終えた村人たちは詩人に感謝した。あのまま騒然としていたら、村がどうなってしまっていたのか分からなかったから。
もしかしたら、伝説の中にいる悪魔の手によって、疑心暗鬼に陥ってしまいかねなかったから。
その危険性を無くしてくれたことに村人たちは感謝していた。
 その感謝を背に詩人は別の地へと去っていったーー。 

10/9/2024, 11:27:27 AM

 私のココロはオドルことはできているだろうか。
ココロはオドったことはあっただろうか。
 そもそも、ココロオドルって、どんな感覚なのだろうか。
ウキウキしてワクワクすることだろうか。
 そう言えば、ココロオドルという曲があった。色々なMADが作られていたな。
私が知る切っ掛けとなったのは、クレヨンしんちゃんのマサオオドルだったような気がする。そこからココロオドルの替え歌から本家を知ったんだったか。
 今でもボイスロイドとかでもカバーされているな。ホロライブでも。
名曲だからこそ、そこまで広がっているのかもしれない。良い曲だと私も思う。
 よく聞いてた替え歌は侍が歌うバージョンだったか。侍風にアレンジされていて良いアレンジだと思う。リズムに合わせてホラガイを吹いているシーンとかな。 
 そう言えば、このお題のココロオドルも曲名から引用しているのかもしれない。
真相は誰にも分からないが、推測することはできるのだからーー。

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