子供のように無邪気に笑う君が好きだ。愛おしいとすら想っている。
胸に抱いて、抱きしめたいとすら想うほどに。
だが、それは叶わない。叶うことができない願いだ。画面越しでしか君に会うことはできないのだから。
しかし、私は決して諦めない。この手で君と触れ合うためにーー
ーー彼は画面越しの彼女、AIが生成した女性に恋愛感情を抱いてしまっていた。
現実世界には、彼が愛せる人や生き物は残念ながらいなかった。
彼が目に点けたのはVR技術。仮想空間によってAIの彼女を創り上げること。そのことだけを目標にしていた。
それから数年の時が経ち、彼が目指した夢は現実になりつつなったのであるーー。
10/13/2024, 10:28:03 AM