ジーキャー

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9/30/2024, 10:22:07 AM

 きっと明日も、変わらない日常が待っている。
 非日常なんて起こりはしない。変化はつけることはできるだろうけど。
隕石が降ってきたり、病気がいきなり治ったりなんかしない。
 誰かが不意にいなくなったとしても、この世界の日常は変わらない。
当たり前の日々を当然のように過ごしていくだけ。
働いて、ご飯を食べて、昼寝して、薬を飲んで、文章を書いて。時には、医者にかかって。
その繰り返しを続けている。そんな人生を送っている。
 変わらない日常の日々。繰り返しのウィークルーティン。起こせる変化を楽しむしかない。
手持ちのカードは貧弱なれど、貧弱なりに楽しんでいけばいい。
ネガティブと捉えるか。ポジティブと捉えるか。それは自分次第なのだからーー。

9/29/2024, 10:47:51 AM

 その部屋は、一言で表すならば、真っ暗だろう。
明かりも何も点けずにいるからだ。陽の光も射し込まない。カーテンが閉められているから。
 時間は深夜。午前を過ぎている。意識しなければ、時計の針の音も聞こえることは無い。
 ただただ、静かに暗闇に覆われている。静寂に包まれてしまっているかのようにシンとしている。そんな部屋だ。
 子供が見たら恐怖で怯えてしまうだろう。もしかしたら、有りもしないお化けを見るのかもしれない。子供特有の独特さゆえに。
 本当はただの物置でしかないのだが。昼間に見るのとでは違ってくるのかもしれない。
 だが、ここは本当にただの物置だろうか。その答えは誰も知らないーー。

9/28/2024, 11:22:19 AM

 私はかつて自らのエゴのために別れたことがある。思いを寄せてくれた人と。
彼女の思いには、残念ながら応えることはできなかった。私がいなくなることは確かなことだったから。
それでも彼女は期待を抱いていた。しかし、それは簡単に破られる程度のものでしかなかった。
私が破り捨てなければならないものだったのだ。
 別れ際にかけた言葉は傷心させるもの。傷口に塩を付けるようなものだったと思う。けれど、仕方なかった。
私のやり直しの計画。それを思い留めることはできなかったのだから。
 今更、謝罪の言葉はいらないだろう。彼女はもう立派な大人になっているはず。
 彼女と出会った場所はもう無い。サービスがすでに終わってしまっているから。ただ名称だけが片隅に遺っているだけ。
 だからこそ、別々の道を歩んでいる。もう交わることが決して無い道を。
 本当に今更だが、彼女の幸せを願っていよう。今の私にはそれしかできないのだからーー。

9/27/2024, 9:40:26 PM

 雨が降っている。通り雨だろうか。それとも、しばらく続くのだろうか。
 どちらにしても構わない。家の中に引き籠もっている私には、天気なんて、晴れだろうが曇りだろうが雨だろうが、関係ない。
食料を買いに行く時だけは止んでいてほしいけども。
 この雨は私の心境を表しているのだろうか。引き籠もりで心が荒んでしまっている私の心を。
それとも、癒やすために降っているのか。乾いた荒野を雨で潤すように。
 雨音は自然の歌だと誰かが言っていた。誰が言っていただろうか。思い出せなくなっている。病気のせいだろうか。
でも、確かに雨音は自然の歌のように思える。楽器だとしたら、木琴だろうか。それともピアノだろうか。
激しく打ちつけてるのは打楽器のドラムだろうか。
 何の楽器だとしても、私の心に響くのだろうか。感動することがし難いというのに。
 どちらにしても関係ない。考えていたら疲れてきた。眠ろう。雨音を子守唄代わりにして。
起きたら、雨は止んでいるのか。それともまだ降っているのか。分からないけども、今はとりあえず眠るとしようーー。

9/26/2024, 11:16:25 AM

 秋。それは紅葉の季節。緑で覆われた木々が、赤みを差し出してくる。銀杏の並木通りには黄色が差し込んでくる。そんな季節。
 秋。それは芸術の季節。白いキャンパスには様々な絵の具たちが色彩の軌跡を残していく。そんな季節。
 秋。それは読書の季節。涼しくなり屋外での読書が捗り、新たな知識を得ていく。そんな季節。
 秋。それは運動の季節。室外を問わず、身体を動かし、筋肉を付けていく。そんな季節。
 秋。それは収穫の季節。育ててきた様々な植物が実り、刈り集めていく。そんな季節。
 秋。それは暑い夏が過ぎ去り、寒い冬を迎えるまでの僅かな一時。それを楽しむための季節。
 万人共通として迎える季節なれど、様々なドラマが繰り広げられる。人それぞれのドラマが。
 ありふれた日常なのか。ちょっとした非日常なのか。出会いか、別れか。
 どれであろうと季節は変わらない。秋ならではのことは、出来事に対する些細なスパイスでしかない。
 私の秋と貴方の秋は同じようで違うもの。同じ時だとしても、細部では異なりゆく。
埋まることの無い差をどうやって埋められるのか。感じ方がそもそも違うというのに。
どんな秋になるとしても、私は私の秋を楽しむだけ。それを邪魔させたりはしない。
誰かの季節を塞ごうとするなど、エゴでしか無いのだからーー。

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